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「ロング・ウェイ」小手鞠るい(祥伝社) [本]

名前は知っていたけど、読んだことない作家さんのひとり。書評で取り上げられていて興味を持ちました。

ロング・ウェイ

ロング・ウェイ

  • 作者: 小手鞠るい
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2009/10/27
  • メディア: 単行本







仲のよい双子の姉妹、楓と桜。高校生の時、姉の楓の恋人だった冬樹を奪い、高校卒業と同時に駆け落ち、関西から東京へ、そしてニューヨークへと移動してきた。でも結局、二人は離婚。娘の美亜子は桜が引き取ることに。この桜、冬樹、美亜子、楓、そして冬樹の再婚相手のカリンの5人の視点から各章の物語は語られていきます。とある出来事を切り取ったような各章。次の章に進むと、前の章で語り手が迷ったり悩んだりしていたことがどのように解決されたかがわかるような構成になってます。この構成、とっても効果的で、美亜子という女の子の成長が、中学生、高校生、大学生、そして大人になってから、とうまーく描写されていきます。

今、このときは人生と言う長い道のりの途中である。つまり「ロング・ウェイ」なんですね。

読む前は、楓と桜、冬樹の長い長い三角関係の話なのかと思っていたのですが、実は美亜子の成長物語でした。異国で育つということ、両親が離婚するということ。そういう環境でどう少女が大人になっていくのか。そんなおハナシ。

でも残念ながら、感情移入はできず。身近な話じゃないもんねぇ。


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