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「清須会議」(映画館で) [映画]

大阪にいったとき、S嬢と一緒に観ました。わたしが彼女の好きなジブリ作品をほとんど見ていないのと逆パターン。なんと彼女は三谷作品、初めて観たそうです。
ジブリと三谷幸喜、どっちを観たことない方が珍しい??

わたしは夏頃に、小説の方を既に読んでいたのでストーリーはわかっていて、一番の興味は柴田勝家を役所広司がどんな風に演じているのか、ということと、織田信雄(信長の次男でアホ息子)の妻夫木くんがどんなアホっぷりをみせてくれるのか。そしてポスターでも不気味さを放っていた麻呂眉とお歯黒のお市の方(鈴木京香)&松姫(剛力彩芽)が動いているとどんなかんじ?ってところでしょうか。

清須会議は織田信長が明智光秀の謀反によって殺された後、織田家の跡継ぎ問題と領地配分についてを織田家の重臣がちが開いた会議のこと。跡継ぎが会議で決められた初めての事例だとか・・・。

しかし、当事者である織田家は蚊帳の外。
結局のところ、織田信長の後を継ぎ、天下統一に手をかけるのは誰なのか、という戦場ではない場での闘いです。
神輿を担いでる人たちが実は神輿の上に乗っている人を無視して行き先をすべて決めている、という日本人お得意のもやもや〜っとした権力争い。

そうなると、どうしても単純で無骨な勝家は不利。しかも、お市の方への片思いで権力争いの方は疎かになりがち。
旧世代(勝家)から新生代(秀吉)への権力が移っていく必然が描かれてますが、時代から置いていかれている当事者はまったくそれに気がつかないというのは皮肉なものです。

登場人物それぞれの思惑が入り乱れ、結局は秀吉の完全なる勝利に終わったこの会議。
でも豊臣家のその後はまたみんなが知る通り。

わたし的にツボだったのが、信長の息子たちを演じた役者さんが3人とも付け鼻つけてたこと。いわゆる、あの肖像画の信長的な鼻ですよ。
最初、妻夫木くんをみたときに「あれ〜なんかヘン??」と思い、信孝を演じた巳之助くんを見て「なんか違う・・・」、そして信忠の勘九郎丈を見て、「あ、3人とも鼻がかぎ鼻!」と気がついた次第。
細かいな〜〜〜もう(笑)

そして細かいといえば、「ステキな金縛り」の落武者がチョイ役で登場します。これ、三谷映画を見てないS嬢にはまったくわからないコネタですね。



清須会議 (幻冬舎文庫)

清須会議 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 三谷 幸喜
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/07/26
  • メディア: 文庫

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