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「闇から届く命」藤岡陽子(実業之日本社) [本]

おとといから肩凝りが酷いです。いつも痛くなるのは右なのですが、もうバリバリ。今日、いつもの鍼に行ってきましたが、先生からも「本当に心当たりないの??」と不思議がられるくらい。ほんとうに心当たりないんです・・・。いつも治療の翌日には嘘みたいに痛みが引くので、今晩はガマンです。

闇から届く命

闇から届く命

  • 作者: 藤岡 陽子
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2015/01/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





藤岡さんの新刊。割と早く図書館から借りられました。
借りてきた日に一気読み。
帯に「現役看護師作家が描く緊迫の医療サスペンス」とあったので、なんというか、子供が消えた、とか実は病院でやってはいけない治療が行われていたとかの事件を、看護師が追う!みたいな内容を想像していましたが、だいぶ違いました。

主人公の有田美歩は30歳の助産師。大病院で働いた後、26歳で個人経営の産婦人科クリニックに転職してきたという設定。
病院は院長の金儲け主義で、看護師も助産師も医師もギリギリの人数しかおらず美歩も正規職員の助産師として忙しい日々を送っている。師長は精神的に不安定でしかもお産をとれない助産師。しかしそんな彼女がなぜ師長なのかというと院長の愛人だから。そんな職場でも美歩がやりがいを持って働いているのは、お産の現場に立ち会うという仕事が好きなのと、尊敬できる先輩助産師たち(師長をのぞく)に囲まれているから。

いくつかの事件が起きるのですが、それもサスペンスという感じはせず。
いつもながら藤岡さんの丁寧な描写のおかげで産科に縁のない人にもわかりやすい物語になっていると思います。

しかし残念ながら今回はあまり共感できる登場人物がおらず、純粋に物語を楽しんだという感じでした。

ラストシーン、1年後は美歩とアノ人が結婚して二人三脚で仕事をしているのではないか・・・と思ったら恋愛話はなさそうで肩すかし・・・。藤岡さんの小説は主人公が恋愛しないのよねぇ。なぜかしら。。。

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コメント 6

ゆみっぺ

ワタシも図書館で順番回ってきました!
早く借りに行かなきゃ。
カオリさんのブログで藤岡さんを
知ってから、すっかり藤岡さん好きです(笑)
読むの楽しみです。
by ゆみっぺ (2015-02-28 16:49) 

カオリ

>ゆみっぺさま
図書館から借りてきましたか?
感想、よかったらブログに書いてくださいね〜。
藤岡さん仲間として楽しみにしています(^ ^)/
nice!ありがとうございます。
by カオリ (2015-03-02 19:02) 

ゆみっぺ

読み終わりました!

本当、藤岡さんの物語は
丁寧に書かれていますね。
読んでてローズ産婦人科の様子が容易に
想像できます。
(あんな院長の産婦人科、嫌ですよね(笑)

フィクションなので、もっとスリリングな
展開が有っても良いかと思ったりも
しましたが
これは、これで楽しく読めました。

いつも、色々な本のご紹介ありがとうこざいます!
これからも、カオリさんのレビュー
楽しみにしてまーす♪
by ゆみっぺ (2015-03-03 13:22) 

カオリ

>ゆみっぺさま
お返事1ヶ月遅れでスミマセンm(_ _)m

ほんとにねー、あんな産婦人科ほんとヤですよね。
口コミで悪い噂はあっという間に広まっちゃうのにね。

藤岡さんの次回作が楽しみです♪
by カオリ (2015-04-01 15:29) 

高田治慶

図書館から昨日借りてきて少し読み始めましたが、命というものの重さがあらためて心にしみわたりました。まだ読み始めたばかりなのでこれから心を強く持って読もうと思います。
by 高田治慶 (2015-09-19 17:55) 

カオリ

>高田治慶さま
もう読み終えられましたでしょうか。
きっと物語の世界をじっくりとあじあわれたのではないでしょうか。
by カオリ (2015-09-26 12:23) 

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