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「教団X」中村文則(集英社) [本]

なんだか不安定な天気が続きますね。台風が接近している地域の皆さま、お気をつけて。
わたしのめまいはおさまったものの、今度は軽い頭痛に毎日悩まされてます。とほほー。

教団X

教団X

  • 作者: 中村 文則
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/12/15
  • メディア: 単行本





去年の12月に刊行されて、先日、図書館で順番がまわってきたのですが・・・。手元に来たとたん、ちょうど6月の終わり頃、「アメトーーク!」の読書芸人の回でピース又吉はじめとした読書芸人がお勧めしまくり、Amazonでも一時在庫切りになったというニュースを読みました。


とはいえ、普段、アメトーーク!など見ないのでなんだかブームに乗っかっちゃった感もあって恥ずかしいような恥ずかしくないような(笑)

教団Xと呼ばれている、名前のない謎の宗教団体。自分から去っていた女性を追いかけて教団Xに関わることになった楢崎と、楢崎が最初に接触した宗教団体とも呼べないような松尾という老人が主催する勉強会。
実は教団Xの教祖沢渡は昔、松尾と同じ宗教団体にいたこともあり、教団の幹部に指示して松尾の財産の大半を詐欺行為で奪ったという因縁付き。その松尾に詐欺を働いたのが楢崎が探していた女性とその恋人の高原だった。

新興宗教、オカルト、セックス、テロ、アフリカの貧困、第二次世界大戦での南方の戦線、戦後の日本の貧しい生活。もういろんな要素がてんこ盛り。本の厚さも4センチですよ(今測ってみた)。
指導者である松尾や沢渡の観念的な独白が続いたり、高原がアフリカで関わったテロ組織についての回想があったり、謎の公安2人組みが出てきたり。
登場人物も多いし、内包されている主題も多くて頭がこんがらがります。読んでいて決して楽しい本ではないなぁ・・・。
確かに凄い作品なのですが、好みか好みじゃないかというと・・・好みじゃない、わ。

中村さんの作品を読むのは2冊目ですが、「去年の冬、きみと別れ」の方が物語としてストーリーに入り込みやすかったです。・・・今、改めて当時のレビューを読み返したら、「よくわからないけど、すごい作品だった」と書いてました。今回と感想全く同じじゃん!!

去年の冬、きみと別れ

去年の冬、きみと別れ

  • 作者: 中村 文則
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/09/26
  • メディア: 単行本



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コメント 4

YAP

サスペンス系は好きなので、この本はおもしろそうだと思いました。
ドラマや映画になってもおかしくないですね。
by YAP (2015-07-17 08:16) 

カオリ

>YAPさま
先の見えない感じがハラハラします。
派手な話なので、映像化するとインパクトありそうです。nice!ありがとうございます。
by カオリ (2015-07-17 18:37) 

Sho

体調はいかがですか?
この時期は、気圧のせいでしょうか、頭痛になる方が多いようですね。どうぞ、ご自愛ください。

恥ずかしながら、中村文則という人を、わりと最近まで詳しく知りませんでした。
で、いろいろwebをみているうちに・・
「ああ、『去年の冬、君と別れ』の人かあ・・
あ、これ、カオリさんが紹介してらした本だ・・
へえ、こんな本も書いてるんだ・・
へえ、これも、これもかあ・・」
と、急にいろいろ知って、大変気になりだしたところでした。
今、大注目の若手の方だったんですね。
いずれ、まとめて読んでみたいと思いました。
この本も、とても興味があります。
by Sho (2015-07-18 05:16) 

カオリ

>Shoさま
梅雨明けで低気圧が去って行ったおかげか、元気になりました。今は肩こり以外は元気です!

中村文則さんは数年前、アメリカでも賞をとったりして注目されてますね。わたしも2冊しか読んでないのであまりいろいろとは語れないのですが・・・。
とにかく凄いけど、よくわからない、っていうのが感想です(笑)
Shoさんの感想もぜひぜひ読んでみたいです。楽しみにしています。
by カオリ (2015-07-23 17:45) 

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