「残りの人生で、今日が一番若い日」森田隆二(祥伝社) [本]
今日、うちの近くの公園のそばで虫取りしている小学生男子(低学年か?)を目撃。
虫かごにはセミがみっちり入ってましたが・・・セミ捕まえてどうするんだ??という素朴な疑問が渦巻いてます。
セミって子供のころ、捕まえてましたか? オトナなみなさま。
さて初読みの作家さんです。昔から本屋さんで見かけてはいたけれど、なぜだか未だ読んだことなかったのですよ。
柴田直太朗39歳。バツイチ子持ちの編集者、再婚の可能性は今のところなし。山内百恵39歳。婚活もうまくいかず、恋に臆病な独身書店員。仕事の場で出会った二人は、やがてお互いが抱える悩みを分かち合っていく。シングルファーザーの子育て、病への不安、親との確執…。もどかしくも惹かれあう大人の男女の恋と、家族の再生を描く感動作。(「BOOKデータベース」より)
タイトルに惹かれて図書館から借りました。
ドラマチックな事件が起きるわけではなく、シングルファザーには子供の問題が降りかかるし、アラフォー女子には婚活での挫折や子供の頃に別れた父親との確執などが降りかかります。が、どれも年相応の悩みですよね。
なので、ふたりとも家族についてはそれぞれ深刻な悩みを抱えているものの、それがきっかけとなって親しくなったという部分も否めないので、割と淡々と物語は進みます。
なんか、淡々としていてちょっと拍子抜けしてしまうほどでした。
これって、以前読んだ松家仁之さんの「優雅なのかどうか、わからない」と非常に似た読後感なのでした。ただしあちらほどこちらの2人はスタイリッシュな生活を送っているわけではないけど、男性の職業が編集者、というのも共通点ですね。
直太朗と百恵が、直太朗の娘の菜摘と3人で新しい家庭を築くことができるのか、その後がとても気になります。
ここ何冊か読んでいて気分が滅入ってくる本が続いていたので、ちょっとほっとした読書体験でした。
(といっても、割と暗い話でもあるんですけどね・・・)
とりあえず子供(特に男の子)は、動くものであればなんでも捕まえるようなところありますよ。
かっこいい言葉を選べば、ハンター?
そう、男はいつだって、ハンターなのです。
by YAP (2015-08-11 15:45)
>YAPさま
やっぱり虫を捕まえることが重要なんですね。確かにわたしも子供の頃は虫あみをブンブン振り回していました。そして虫を持ち帰り母に怒られるというね・・・きっとあの蝉男子だちも家に帰るとお母さんに怒られるんだろうな〜。nice!ありがとうございます。
by カオリ (2015-08-12 11:01)