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「三度目の殺人」(映画館で) [映画]

最近、夫がずっと出張でつまらないため、週末に幼なじみS嬢を我が家にお招きしました。

そしたら帰りが日曜日の夜の飛行機だったため、なんと台風にて欠航!!

空港でお別れしたのに、家に帰ってる途中で連絡を受けまた羽田まで引き返すなんてハプニングがありました。


お天気がそんなだったので、特段どこにも行けず関係者からいただいていた前売り券を使って映画を観てきました。もう上映も終わりそうだったし(汗)





あらすじ
勝つことを第一目標に掲げる弁護士の重盛(福山雅治)は、殺人の前科がある三隅(役所広司)の弁護を渋々引き受ける。クビになった工場の社長を手にかけ、さらに死体に火を付けた容疑で起訴され犯行も自供しており、ほぼ死刑が確定しているような裁判だった。しかし、三隅と顔を合わせるうちに重盛の考えは変化していく。三隅の犯行動機への疑念を一つ一つひもとく重盛だったが……(シネマトゥデイより)

何が真実で何が真実ではないのか。

誰が本当のことを話していて、誰が嘘をついているのか。


裁判とは、真実を明らかにする場ではない、という真実を描いた作品なんだなぁ〜。

途中、重盛の推測や想像のような白昼夢的なイメージカットが入るので、よりわからなくなってきます。

法廷サスペンスのようでありながら、犯人はじつはこの人でした!!とか、こんな意外な動機が!!といった謎解きはまったくなく、最後まで三隅の動機は謎のまま。しかも本当に三隅が犯人なのかもわかならいという・・・。

芥川龍之介の「藪の中」の昔から、真実はどこにある?をテーマにした作品ってたくさんあることからも、人間が作り上げた一件公平にみえる裁判というシステムは人の心にモヤモヤを引き起こすものなのかもしれません。


広瀬すずちゃんのなんだか得体の知れない女子高生も、斉藤由貴の未亡人も(私生活でのニュースがあったがゆえに余計に)怪しさただようよね。


見えない真実にからめとられていくような、弁護士の重盛を演じた福山雅治とまたまた底なし沼のような得体の知れない、そして時々すごく善人にも見える三隅役の役所広司の長崎コンビのピリピリとした緊張感あふれる演技が見ごたえありました。


なんだか観終わってももやもやしてしまう作品なのですが、そのもやもやを楽しめるかどうか、ですね。

「三度目の殺人」っていったいどういうことだろう・・・わたしは残念ながらわたしなりの答えは見つけられず。


きになるなー。

藪の中 (講談社文庫)

藪の中 (講談社文庫)

  • 作者: 芥川 龍之介
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/08/12
  • メディア: 文庫


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