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8月の読書メーター [本]

9月ももう1週目が終わりましたね。ことしもあと4ヶ月・・・。

8月の後半から9月にかけて読んでいた本もあるので、8月読了・・・とすると連休もあったのにちょっと少ないかな、という気もしますが、8月後半から仕事がすごく忙しくて、あまり個人的興味の本を読む時間も取れず、というのが正直なところでした。早く9月が終わらないかしら・・・。


2020年8月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:1453ページ ナイス数:34ナイス https://bookmeter.com/users/19696/summary/monthly ■無敗の男 中村喜四郎 全告白 夫がものすごく面白い本だと言っていて、読んでみた。昭和の二枚目中村喜四郎。たしかに、そういう政治家いたよなぁ、くらいの記憶しかなかったけど、収賄で実刑判決を受け、服役後もずっと無所属で選挙に勝ちつづけている。。。 読了日:08月01日 著者:常井 健一 https://bookmeter.com/books/14809237 ■紳士と淑女のコロシアム 「競技ダンス」へようこそ そういえば、大学に入ったとき、寮で隣の部屋だった友達に連れられて2〜3回、競技ダンス部の練習に行ったことあったのを思い出した・・・ダンスがどうこうというよりも、部活動への縛りがいろいろ強そうで、話聞いただけで「ムリ・・・」と思い入部はしなかったのだけど、友達は続けてた。部活が大変そうで、あんまり話もしなくなりそれっきりだけど、どうしてるのかな〜、なんてそういうことを読みながら思い出してしまいました。 読了日:08月08日 著者:二宮 敦人 https://bookmeter.com/books/15418518 ■君がいないと小説は書けない 自伝的小説・・・ということで、まぁ、あれやこれやの作品を書いている白石さんが、普通の常識人であるはずもなく。私が印象に残ったのは三島由紀夫のくだりで、三島が語り下ろした文章は、そのまま原稿のていになっていたというところ。それってものすごいことですよね。主人公野々村に関することではないのはまぁ置いといて(笑) 読了日:08月27日 著者:白石 一文 https://bookmeter.com/books/15019015 ■合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 (講談社文庫) 連作集。依頼人の持ち込んだ問題をスカッと解決するだけではなく、なぜ良子が弁護士資格を剥奪され、探偵まがいの仕事をしているのか・・・という種明かしもあり、結構それはそれで切ないのでした。こういう設定の、米倉涼子主演のドラマありませんでしたっけ? 読了日:08月29日 著者:柚月裕子 https://bookmeter.com/books/15869254 ▼読書メーター https://bookmeter.com/

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7月の読書メーター [本]

暑い! マスクして昼間に近所へ買い物に行ったらマスクの下で汗がダラダラと・・・。辛い季節になりました(涙)

7月は相変わらず週末家にこもっており、4連休も当然ながら家にいたので、久々に読書が捗りましたー。



7月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2581
ナイス数:76

グッドバイグッドバイ感想
江戸時代末から明治初期にかけて長崎で貿易をしていた大浦屋お慶がモデルの小説。「龍馬伝」で余貴美子さんが演じていたお慶さんかぁとしみじみ。
読了日:07月03日 著者:朝井 まかて
結婚させる家結婚させる家感想
40代以上が対象の結婚相談所の名物相談員桐生恭子が企画した、1週間のお試し同居。ここでいろいろな中高年カップルがお互いを知り、決断を下す・・・という連作集。恭子自身が訳ありで、独身なのに結婚指輪をし、同僚すら既婚者だと思っているという設定。「結婚させる家」ってタイトルがなんかホラーっぽいと思っていたのだけど、恭子を含めやはり皆が何かを抱えていて、ハッピーもアンハッピーもある。なかなかしんみりさせられる作品でした。
読了日:07月11日 著者:桂 望実
社長室の冬 (集英社文庫)社長室の冬 (集英社文庫)感想
新聞記者シリーズ。外資系のメディア企業の描写はどうかと思ったけども、おっさん社会の閉塞感はほんとにどうしようもないな!!と。こういうおっさんが牛耳っているメディアでは、今の体たらくは仕方ないかと。。。
読了日:07月15日 著者:堂場 瞬一
風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)感想
生没年もよくわからない・・・という俵屋宗達の来歴を逆手にとった設定。無事、彼らはローマに辿り着けるのか・・・
読了日:07月19日 著者:原田 マハ
女帝 小池百合子女帝 小池百合子感想
都知事選も終わってしまいましたね。。。こういう人は自分が嘘をついている自覚もないわけで、身近にいると大変迷惑な人の典型だなぁと思いました。男女問わずいますね、こういう方。特にスケールの大小はあってもオジサンはこういう女性にコロリと騙されがちですしね。
読了日:07月21日 著者:石井 妙子
たおやかに輪をえがいて (単行本)たおやかに輪をえがいて (単行本)感想
最後は予想通りでそれなりにおもしろくはあったけど、なんというか、あまりにも主人公に共感ポイントがなく・・・。親友の詩織は絵理子と一緒にいて何が楽しくて助けてあげるのかな、なんて意地悪なこと思ってみたり。
読了日:07月25日 著者:窪 美澄
風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)感想
よくこの構想を思いついたもんだなぁと感心。さすがマハさん。この後、マルティノたちに待ち受けている運命を考えると・・・。
読了日:07月26日 著者:原田 マハ

読書メーター

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6月の読書メーター [本]

5月のまとめはUPしそびれていた模様・・・。

テレワークで家にいる時間は圧倒的に多いのに、平日は全然読書する時間がとれないのはなぜでしょうか・・・



6月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1279
ナイス数:33

「他者」の起源 ノーベル賞作家のハーバード連続講演録 (集英社新書)「他者」の起源 ノーベル賞作家のハーバード連続講演録 (集英社新書)感想
まさに、今読むべき本なのかも。とはいえ、半年ほど数ページめくっただけで放置していたのだけど。
読了日:06月03日 著者:トニ・モリスン
黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続感想
去年の秋は超絶忙しく、なかなか読む時間を捻出できずようやく読みました。やっぱりおもしろい。表題作は読んでいて、長く辛い物語で・・・
読了日:06月19日 著者:宮部 みゆき
これでもいいのだ (単行本)これでもいいのだ (単行本)感想
同世代ならではの共感。みんな違って、みんないい、だよな、とスーさんのエッセイ読むといつも思う・・・
読了日:06月22日 著者:ジェーン・スー
リーダーシップの旅~見えないものを見る~ (光文社新書)リーダーシップの旅~見えないものを見る~ (光文社新書)感想
セミナーの課題図書だったので、再読。本棚に初版本があったので、おそらく2007年の発刊当時に読んだのだと思われます。その頃って、まだ私は読書メーターやってなかったのかな? 当時、読んだときに1カ所だけページを折っている場所があって、それが10年以上たって、働いている会社も環境もだいぶ変わっているのに、やっぱり心に響いてきたという・・・人って変わらないんだなと思った出来事でした。
読了日:06月29日 著者:野田 智義,金井 壽宏

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4月の読書メーター [本]

5月になりました。今日から5連休。ステイホームですから、衣替えとか、窓ガラス掃除とか、崩壊しかけの本棚どうにかするとかやらねばならないことをこなしたいですね。ちゃんとリストにしよう。


ところで4月の読書量少ないですね。実は先月下旬から分厚い評伝を読んでいるので、なかなか進まないんですよね。小説読んでないからな〜。


4月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1058
ナイス数:52

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)感想
今頃ですが、読んでみました。結局理屈で説明できる戦略は誰でも真似することが可能。だからこそ、感性を磨いていく必要があるとのこと。面白かったです。そして、読み終えて本棚にしまおうとしたら、そこにはもう1冊この本がありました。どうも夫の積読本としてすでに購入されていたらしい…とほほ。
読了日:04月09日 著者:山口 周
落日落日感想
なーんかびっくりするようなこともなく、久々に読んだ湊さんでしたが、イマイチだったなぁ。。。
読了日:04月12日 著者:湊 かなえ
もしも桃太郎が少年ジャンプの連載だったらもしも桃太郎が少年ジャンプの連載だったら感想
パラパラめくって、自宅仕事の気分転換に。雑誌の特集ページの寄せ集めみたいなものなので、あっという間に読了。
読了日:04月12日 著者:スエヒロ
「仕事ができる」とはどういうことか?「仕事ができる」とはどういうことか?感想
2時間ほどで読了。10時間の対談をまとめたものらしいので、おふたりの10時間を2時間にまとめてわかりやすく伝えてもらえるのはすごくお得。センスを磨くのってどうすればいいのだろうか。。。今年の私の仕事のミッションが社員のセンスを磨くプランを考えること。。。それって、それって相当な難題。。。
読了日:04月19日 著者:楠木 建,山口 周

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3月の読書メーター [本]

今月はなんとか月初に更新!

3月は後半から週末家にいざるを得なくなったため、もっと読書が進むかなぁと思っていたわりには今ひとつでした。






3月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1782
ナイス数:67

罪の轍罪の轍感想
読んでいる途中で、これって吉展ちゃん事件がモデルなんでは?と気がついた。気がついてしまったら、読みながらやりきれなくて。。。時代による不幸、ということもあるかもしれないけど今もそう変わってないのかも、なんてことも思ったりして。いろいろ考えさせられました。
読了日:03月01日 著者:奥田 英朗
できない相談 (単行本)できない相談 (単行本)感想
どれもごくごく短いお話。クスリと笑える話が多くて、この前に読んだ「罪の轍」のお口直し的なかんじで楽しく読めました。文庫になったら買おうかな。
読了日:03月07日 著者:森 絵都
新・紫式部日記新・紫式部日記感想
日経小説大賞受賞作、ということで読んでみましたが、、、もともとは博士課程で学ばれていたということで、時代考証など全てに行き届いている作品でしたが、ちょっとなんだかしっくりこない展開でしたねぇ。テーマの割に短いし。
読了日:03月08日 著者:夏山 かほる
美しい距離 (文春文庫)美しい距離 (文春文庫)感想
読み始めて、あれ、これは単行本で読んだな・・・と気がついたけれど、それほど長い作品でもないしと思って再読。看取りのお話なのだけど、夫婦それぞれが「美しい」「適切だ」だと感じる距離感でお互いを愛しんでいるかんじがすごくよかったなぁ。。。
読了日:03月15日 著者:山崎 ナオコーラ
緋の河緋の河感想
戦後の釧路に生まれた今でいうと性同一性障害の秀男。故郷を飛び出し、辛酸をなめながらも自分らしい人生を生きていくのだけど、やはり母と姉の章子が自分のことを肯定してくれているというのは心の底での大きな支えだったのではないかなぁと。
読了日:03月29日 著者:桜木 紫乃

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2月の読書メーター [本]

なんとか読書記録だけでも月初にUPできないものか・・・



2月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2325
ナイス数:54

きみはだれかのどうでもいい人きみはだれかのどうでもいい人感想
初読みの作家さん。とある地方都市の出張所?で働く4人の女性の連作小説。どの人も現実にいそうで、読んでいて胸がキリキリしてくる…
読了日:02月07日 著者:伊藤 朱里
なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり35個を万引きしたのか ビジネスマン裁判傍聴記なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり35個を万引きしたのか ビジネスマン裁判傍聴記感想
会社員が被告の裁判傍聴記という企画。いろんな人生ごあるもんどなぁ、とも。
読了日:02月10日 著者:北尾トロ
ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)感想
読んでみようと思い何年経ったことか…仕事で必要にぬり、ほんとうに久しぶりに競争戦略についての本読んだけど、ほんとに楠木先生の文才ってすごい。読みやすいはずなのに文章が味わい深くてじっくり読み込んでしまった…
読了日:02月10日 著者:楠木 建
両利きの経営両利きの経営感想
こちらも仕事のために読了。既存事業を深掘りしながら、新しいタネも探すことの大切さ。それをできること=両利きであり、なかなかできない。ふつうは利き手はどちらかだもんね。
読了日:02月12日 著者:チャールズ・A. オライリー,マイケル・L. タッシュマン
犯人に告ぐ(3) 紅の影犯人に告ぐ(3) 紅の影感想
前作を読み終えた時、絶対続きがある・・・と思ったら、3が出てました。そして4もあるね、絶対。ポリスマンが誰なのか、そしてワイズマンは最終的に巻島と対決することになるんだろうけど。。。
読了日:02月23日 著者:雫井 脩介
希望という名のアナログ日記希望という名のアナログ日記感想
安定の角田さんのエッセイ。目新しい話は特にないけれども。
読了日:02月24日 著者:角田 光代

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1月の読書メーター [本]

またまた更新途切れがち・・・。

今頃ですが1月の読書記録です。

転職(先週から新職場に!!)&今週から時差通勤が始まったため6時起きに。いままで8時近くまで寝てたのにギャップのありすぎる生活です。急に早く寝ることもできず、睡眠不足も甚だしい。。。

転職の話などはそのうちまた。



1月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1593
ナイス数:33

決断の刻決断の刻感想
かつての学生ラグビーのスター選手とそのファンが、刑事と情報提供者として知り合い、その後友情を育んできたが・・・さてどうなる、というストーリー。刑事ものの部分(事件の謎解き)がほとんど印象に残らずラグビー部分ばかり記憶に残ってるのはなぜだろうか・・・
読了日:01月03日 著者:堂場 瞬一
トヨトミの野望 (小学館文庫)トヨトミの野望 (小学館文庫)感想
普段小説読まない夫が買ってきたのでわたしもつられて読んでみたけど・・・面白いけどなんというか情緒がたりないっていうかね。トヨトミってのはいくらなんでもひねりがなさすぎる気がするけど。9割方は事実に沿ってるらしいですよ。とはいえ、続編も気になります。
読了日:01月05日 著者:梶山三郎
最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない! (文春文庫)最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない! (文春文庫)感想
ハルコさん、こういう人いたら、面白いけど、連れ回されるいずみの気持ちもよくわかる・・・。さすがにちょっと一昔前感がありますが。。。
読了日:01月13日 著者:林 真理子
森瑤子の帽子森瑤子の帽子感想
書評で読んで、興味を持ち。森瑤子は人気作家だった80年代、さすがに10代だった私は名前は知ってるけど・・・くらいの作家さんで、なんというか、角川文庫にラインナップされたタイトルだけみては「しゃれてるなー」と思った記憶しかないのだけど。自分自身の身を削るように生き、書き、逝った人生。特に初期作品を読んでみたくなりました。そのうち読もう。
読了日:01月25日 著者:島﨑 今日子
ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。感想
蔦屋書店で手に取るまで著者のことは知らなかったのですが、非常に誠実で真っ直ぐな文章にどんどん読み進みました。「死」を常に意識して生きる、ってしんどいなと思うと同時に、だからこその自分でどう生きるかを選ぶことの大切さが伝わってきて、切ない。cake連載の「どうして僕にきくんだろう」も毎回読み終えた後につい幡野さんに相談するボタンを押したくなります。
読了日:01月26日 著者:幡野 広志

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12月の読書メーター [本]

今日は寒い東京です。

今ごろですが、12月の読書メーターです。

なんだか遠い昔のことのよう・・・。


12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1330
ナイス数:51

あちらにいる鬼あちらにいる鬼感想
タイトルからしてもっとドロドロとした愛憎劇を想像していたのだけど、一人のどうしようもない、けれど魅力的な男を挟んだ女同士の静かな友情物語・・・のようなものか。。。同志のような関係に、なんとも理解しがたいものはあるけど、嫉妬を超えた先にまぁそういうこともあるのかなとも思ったり。ここまで冷静に自分の両親を描いた作者の観察眼と筆力にも脱帽。
読了日:12月01日 著者:井上 荒野
熱視線熱視線感想
ミッツのエッセイ初読み。時々クスッと笑える。
読了日:12月09日 著者:ミッツ・マングローブ
落花狼藉落花狼藉感想
吉原という遊郭のシステムを作った妓楼の主人と女将の一代記。表向きの華やかさとその何十倍もの残酷な世界。そこで生きていくしかないのは、女将だって同じ。辛いねぇ・・・
読了日:12月15日 著者:朝井 まかて
ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ感想
CREAで連載されていた漫画をたまに読んでいたんだけど、それに大幅に加筆したエッセイ。 14歳の娘を一人で欧州旅行に送り出したというエピソードはヤマザキマリさんの読者には有名な話だと思うけど、リョウコさんの破天荒だけど、根っこはどっしりしたかんじはこういう生い立ちからなのか、と納得。育児日記にあふれるリョウコさんの娘への想いにうるっ。
読了日:12月22日 著者:ヤマザキマリ
昭和40年男 ~オリンポスの家族~ (ホーム社)昭和40年男 ~オリンポスの家族~ (ホーム社)感想
初読み作家さん。すごい事件が起こったりするのか・・・?と思いながら読んでいたけど、元体操選手の三男が競技中の怪我がもとで専業主夫となり、すごしてきた30年ほどが描かれたほっこり作品でした。でも、大怪我をした後に「人生はまだまだ長い」と三男が言われるシーン、確かにそうだよ、だってまだ三男は20代前半だったんだもの。
読了日:12月28日 著者:佐川光晴

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11月の読書メーター [本]

久しぶりの読書メーターまとめです。あと1、2冊読んだような気もするのですが、何しろ11月は雷鳥不良の中、いろんなことがてんこもりで・・・記憶もアヤシイ。



11月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1438
ナイス数:40

極夜行前極夜行前感想
「極夜行」の準備にかかった数年間の記録。「極夜行」は地図の掲載がなく、正直どこをどう進んでいるのかわからなかったのだけど、こちらに地図が掲載されていて、なんとなくイメージがつかめたかな。とはいえ、まったく想像はできないけど・・・。自然の中で文明社会から隔絶されたところで生の実感を感じるという脱システムの考え方に、そういうものにうき動かされてしまう業のようなものに空恐ろしささえ感じました。
読了日:11月04日 著者:角幡 唯介
カインは言わなかったカインは言わなかった感想
バレエカンパニーの公演直前に起きた主役の失踪。複数の立場の異なる関係者の視点から描かれる。誰かが謎解きするわけではないので、ミステリーというか、心理劇という趣き。でも読み終えた後のカタルシスが感じられずなんだかモヤモヤ〜
読了日:11月20日 著者:芦沢 央
弥勒 (集英社文庫)弥勒 (集英社文庫)感想
篠田さんの新刊なんだなと内容もあまり確認せず図書館から借りてよんだのですが・・・新装版で、古い作品でした。が、篠田さんの圧倒的な物語構築力に圧倒されっぱなし。人間のサガってなんなんだろう、生きるってどういうことなんだろうなんて思いつつ。。。
読了日:11月29日 著者:篠田 節子

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「国宝 上・下」吉田修一(朝日新聞出版) [本]

うわ〜、普通の投稿するの、何か月ぶりでしょうか。

何書いていいかわかんなくなりますね(笑)

ふと気がつけは今年も残り2ヶ月という・・・。


国宝 (上) 青春篇

国宝 (上) 青春篇

  • 作者: 吉田修一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: 単行本
国宝 (下) 花道篇

国宝 (下) 花道篇

  • 作者: 吉田修一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: 単行本
吉田修一作家生活20周年記念作品。
朝日新聞連載だったということで、万人向けに磨き込まれたさすがの吉田修一クオリティ。
吉田さんが歌舞伎を舞台にした小説を??とこの作品を知った時には感じたのですが、その縁もゆかりもない感じが、よりゴージャスな作品の出来栄えにつながったのかなと思いました。
歌舞伎を舞台にして、実在の人物が出てこないっていうのは大変珍しいと思います。完全フィクション。
松竹をモデルにした興行元の会社も当然出てはきますが、そこも架空の会社。

1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか? (Bookデータベースより)


長崎に生まれた極道の息子が、父親を殺された後、不思議な縁をもとに上方役者の内弟子となり、やがては頭角を表していきますが、当然ながら波乱万丈、役者同士の嫉妬もあり、親子で代々芸を継いでいくという世界に飛び込んでしまった故の辛酸もあり。


それでも、女形を極め、どこまでもどこまでも高みを目指そうとする喜久雄。


関西歌舞伎の衰退や、映画の世界、テレビの興隆など激しい変化に翻弄されながらも、時にはゲス(失礼)な行動にも走りつつも、芸の神様に身を捧げたともいえる喜久雄の姿に一気読みでした。


吉田作品には珍しく神の視点を持った語り手がいて、「〜でございました」「〜なのでした」などどと物語を回していくのですが・・・途中でハタと思ったのですよ。この語り手って芝居の神様なのではないかと。

芝居の神様が自分が才能を与えた日本の西の長崎、しかも極道という社会の周縁に生まれたはぐれものの少年、その少年が自らに身も心も捧げた生き様を伝える作品。だとするとあのラストシーンも納得だなぁと。とっても歌舞伎的だとも思いました。

ラストシーンは勘三郎丈が生み出したいくつかの舞台の演出とも重なるような気がしたり・・・。


吉田さんはこの作品を書くことを決めるまでは歌舞伎とは縁がなく、取材のために藤十郎丈に密着(?)し黒子の衣装で舞台裏で長い時間過ごしたのだとか。そういう体験がえも言えぬ、華やかで残酷な世界を作り出したのかもしれません。


歌舞伎を観なくなってもう7年。新歌舞伎座にも行ってませんが、なんだかすごく懐かしい気持ちになりました。

一階席の花道側の席だと役者さんが花道に登場するとものすごくいい匂いがするんだよなぁとか。初めて玉三郎丈の姿を間近で見上げたときに魂を吸い込まれそうになったなぁとか・・・。


わたしはまた、あの空間に足を踏み入れることができる日が来るのだろうか・・・としんみりもした読書体験なのでした。



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