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「歌舞伎座さよなら公演八月納涼大歌舞伎」第三部 [舞台]

毎夏恒例の三部制の納涼歌舞伎。この公演も現歌舞伎座では最後ですね。
おなじみカウントダウン時計。

DVC00001.JPG

あと256日。長いね(笑)
さてさて納涼歌舞伎は歌舞伎初めてのひとでも気軽に観て欲しいという意図で普段は2部制ですが、3部制。なので、3部は6時開演です。お値段も少し安い。3階A席が3,000円です。

今回、実は「怪談乳房榎」しか観てないのです・・・。


最初の写真にもあるとおり、ちゃんと6時前に歌舞伎座前に到着し、席に向かったのですが・・・。

DVC00002.JPGこの姿ももうすぐ見納め・・・


実は、留守宅でとってもとっても気になることを思い出してしまい、確認しなくてはおちおちお芝居も観ていられない・・・というくらい不安で不安で仕方ないことが頭の中を占拠し、迷いに迷ってワタシは一旦家に確認に戻る道を選んでしまったのです。
気になること、はほんとうに些細なことなので、ここに書くのもためらわれます。なので、それについては秘密です。セコムのキムタクのCMみたいですよ、まさに。

第3部は「お国と五平」と「怪談乳房榎」。「怪談乳房榎」がお目当てだったので、これが始まる7時15分までに戻ってこられれば大丈夫、と踏んで、一路自宅へ。心配していたことを片付け、また東銀座までトンボ帰り。ちょうど開演の7時15分に滑り込みました。セーフ。でもそんなこんなで落ち着いてお芝居の世界に入り込むという状況ではなかったです。自分のバカバカ〜。

ということで「怪談榎乳房」の感想を少しだけ。
三遊亭円朝の落語をもとにした怪談話で、勘三郎が三役を早替わりで演じるのがみどころ。ときどき吹き替えの役者さんも登場するのですが、いやはやあまりにスピーディーな早替わりでびっくりびっくり。男女が入れ替わったりするわけではないので、衣装と髷くらいだとは思いますが、同じ姿形の人が衣装を帰るだけでまったくの別人になってしまうのにはやっぱり驚きです。一瞬のうちに3役を演じ分ける演技力ってすごいなぁ。もちろん演じ分けやすい設定になっているのでしょうが・・・。

いちおう、怪談なのですが女の執念系ではないので、それほど怖くもなく。本水を使った立ち回りが有名な演目ですが、さすが歌舞伎座。水の量もハンパなく、迫力満天でした。

色悪であるところの磯貝が平然と重信を殺した後、重信の妻お関との縁談を目論み、息子を里子に出すのを勧めつつ、じつはこの息子も殺そうとするのですが、なんでそこまで・・・と思います。でも、そういうふうに平然と己の欲望を満たすために邪魔な存在を虫を殺すように消そうとするところ、なんだか現代の凶悪事件を見ているようで、そういう意味で薄ら寒かったです。お芝居だと、そこで幽霊が出てきて磯貝は成敗されちゃうのですが、現実社会ではそうはいきませんからねぇ。

幕切れには円朝に扮した勘三郎が出てきて、高座の場面となり、オチを語ってくれます。あとは、楽しいお客さんいじり。納涼歌舞伎ならでは、ですね。

ワタシ、あんまり落語に興味はないのですが、ちょっと聴いてみたくなりました。


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コメント 2

kumawow

母が19日の2部に行ってきました。
カオリさんは18日に行かれたようですね。
あら偶然^^

ぜひ、玉三郎さまのときにお誘いください。

by kumawow (2009-08-20 18:53) 

カオリ

>kumawowさま
ほんと偶然。
10月に玉さまご出演の様子で〜す。また別途お誘いしますね。
by カオリ (2009-08-21 13:12) 

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