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「歌舞伎座さよなら公演初春大歌舞伎」夜の部(1月14日) [舞台]

昨日は、ギリギリまで家でだらだらしていて、慌てて飛び出しました。しかも切符の引き取りをしないといけないのに、どうしてもコーヒーが飲みたくてプロントに寄ったり・・・と、席に着いた時には舞台が始まっていました。まわりのみなさま、ごめんなさい。

いよいよあと4ヶ月となったさよなら公演。お正月らしい演目が並びます。

「春の寿」
2年ぶりの雀右衛門丈の出演のための新作舞踊だったのですが、結局、雀右衛門丈は初日からお休み。うーん、残念です。ご本人が一番無念でしょうねぇ。数年前まであんなに元気に踊りの大曲をこなされていたのに・・・。
王朝風に、姫君と若君が踊ったあと、女帝(これが雀右衛門丈のための役)が少し踊り、おしまい、というその名のとおりお正月らしいおめでたい一幕でした。

「車引」
これ、ほんっとに久しぶりに観ました。上演記録で確認すると平成5年5月団菊祭の、三之助(新之助=現海老蔵、丑之助=現菊之助、辰之助=現松緑)の顔合わせだったはず。まだ、3人とも初ういしくてねぇ・・・。なにせ17年前ですよ。ということで、今回は、真逆の大ベテランの顔合わせ。芸の力で勝負、ってやつです。芝かん丈が初役で桜丸を演じるというのがウリでした。
あまり好きではない演目のため、ワタシ的には休憩タイムでした。あ、とっても歌舞伎らしい一幕でした。

「京鹿子娘道成寺」
勘三郎丈の道成寺。去年、玉さまと菊ちゃんの「二人道成寺」は観たけれど、普通の道成寺は久しぶりに観た気がします。襲名興行と同じく、団パパの押し戻しがある演出なので、鐘に花子が魅入られてからが長いです。清姫の怨霊の姿にかわり、鱗四天との立ち回り、そして大館左馬五郎が登場して、怨霊退散、というかたちです。いつ観ても道成寺は華やかでいいですねぇ。

しかし・・・勘三郎丈、声がかれてしまっていてガラガラ。美しい白拍子花子の声があれではマズかろう・・・。肝心の踊りもところどころ足さばきが「あれ?」と思うことがあって、勘三郎丈らしくない出来だなぁと思ってしまったのも事実。調子が悪いんでしょうかねぇ。

「与話情浮名横櫛」
与三郎が染五郎、お富が福助、という割とフレッシュな組み合わせ。仁左さまと玉さまのゴールデンコンビでの上演ばかり観ていたので少々不安になりながら・・・。だって、あの福助さんがお富ですよ。

結果、これが結構よかったんです。若いあんちゃんとおねーちゃんの若気の至りの物語だっていうのがリアルにわかるかんじ。いつもの福助丈の怪演はかげをひそめ、おおむねお行儀のよいお芝居です。あのキンキンと叫ぶような発声も押さえてあって、そういえば、昔は福助さんこんな感じだったよね?と思い出しました。

ヤクザの囲いものだったお富と商家の放蕩息子与三郎は恋に落ちて、でもヤクザにばれて半殺し。お互い相手は心だと思っていたら偶然の再会。いつも、多左衛門という人、実はお富の生き別れになった兄で、それを隠して死にかけたお富を助け、世話をしていたという設定で、なんだかつまんない人だなぁと思っていたのですが、今回歌六さんの演じ方がよかったのか、人徳者という雰囲気がでてなるほどね、と納得のできる仕上がりだったように思います。

仁左さまと玉さまだと様式美に感じられていたお芝居が、リアルな恋物語に感じられて、思わぬ発見、の日でした。


ということで、今年1回目の観劇でした。カウントダウン掲示板の写真を撮ってくるのを忘れてしまった。確かあと106日だったような・・・。もうすぐ残り日数が2桁になってしまいますね。長い長いと思っていたさよなら公演ももう追い込み?です。
なんと3月4月は三部制で最後の荒稼ぎ、もといたくさんの人に現歌舞伎座のお芝居を楽しんでもらおうという趣向のようです。まだ演目は出てないのですが、何が上演される&どなたが出演されるんでしょうねぇ。楽しみです。


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