「今日もごちそうさまでした」角田光代(アスペクト) [本]
食にまつわるエッセイって、書き手の食べること、生きることに対する姿勢がはっきりとでるので、読んでて面白いですね。
角田さんは30歳頃までものすごく偏食だったそうで(いろんなエッセイでその話は出てくるので、わりと有名)、いろんな食材に対して開眼したタイミングが割と大人になってから、なんでしょうね。好き嫌いが少ないひとなら子供のころから何も考えずに食べてきた食材ひとつひとつに対して、いろんな思いや記憶があり、それが見事な筆致で表現されているという素敵なエッセイです。なんだか、すごくいろんなものを食べて自分も考えてみたくなります。その食材に対する自分の立ち位置というか、思いを・・・。
読んでいるとおなかがすいてくる1冊。
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