「漢方小説」中島たい子(集英社) [本]
書店で平積みになっていて気にはなっていたもののそのままになっていたこの1冊。図書館で借りました。
中島たい子さんは脚本家で、この作品がすばる文学賞を受賞したデビュー作、らしいです。
ということで、文章などは大変こなれていらっしゃいます。すんなり1時間程度で読了(買わなくてよかった。。。)。
前出の「建てて、いい?」もそうなんですが、なんというかさっぱりしています。30代負け犬女子の生態、ここに極まれりってかんじでしょうか。もう新しい恋も生まれてこないし、しっかりものの友人達に囲まれて心地よい生活。でも、何かが足りない。そんなかんじ。
ああ、これって2年前のワタシ?
正体不明の胃痛に悩まされる主人公(とはいえ、一般的に言うとストレス性のなんちゃらかんちゃら、ってアベ元首相の病気みたいなものかもしれません)が、やっとくぐった漢方医の門。東洋医学でなんとか体調を回復させていく過程を綴っていきます。勉強にもなるですよ、東洋医学の。
確かに、西洋医学では解明できないことってあると思うし、人生って科学で割り切れない、東洋医学みたいなものだようなぁと訳もなく納得して読了したカオリなのでした。
2007-10-31 10:52
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