「シングルベル」山本幸久(朝日新聞出版) [本]
ここ何冊か読んだ本が立て続けにハズレ(好みではない)で、ちょっとがっかりです。まぁ、世の中にたくさんある本たち、読んでみないと本当に自分にとってのnice!な作品なのかどうかはわからないわけで・・・。
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ということでハズレ本第一弾。
(ほんとは紹介するかどうかも迷ったのですが)
- 作者: 山本 幸久
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/06/05
- メディア: 単行本
36歳の絵画修復士のヨーイチは独身。それを心配した彼の伯母達がお見合いをこっそり画策しますが、込み入ったてを使いすぎて本人はまったく気がつかず・・・という、最近はやりの婚活や、その発展系の親が参加するお見合いパーティーをネタに使ったコメディーなのですが。テンポの良いストーリー、わかりやすいキャラクター、なのにおもしろくなかったのはなぜか。
連作小説ではないのに、連作小説のように視点がころころかわるんです。最初はいい年して3人の姉に頭のあがらないヨーイチの父の視点ではじまり、その後は、ヨーイチの相手として伯母達が白羽の矢を立てた3人の女性たちそれぞれの視点で、彼女達の物語が語られ、最後はヨーイチの視点、と連作小説ではなく1作の長編の筈なのに、こういう構成をとっているために、読んでる側は落ち着かないし、実は時間軸もよくわからなくなります。
結局ヨーイチの章のラストシーンで、ヨーイチの母が種明かしをしてくれるまでよくわからないままでした。読んでいる時には文章が読みやすいので、ふんふんとスムーズに読んでいるのに、はて最後になるとあれ、これって何の話だったんだっけ?というあれれな気分になってしまうのです。
なんだかもったいないなぁ。せっかく面白い題材なのに。ワタシはここで登場する3人の見合い相手のなかではカトリーヌちゃんが一番好きでした。
しかし、絵画修復士と聞くと「冷静と情熱のあいだ」の順正が反射的に思い浮かび、絵画修復士=いけ好かないやつという刷り込みが発動します。そんなにネガティブな威力を発揮している辻仁成、ある意味スゴいかも(^ ^;
あ、この作品のヨーイチくんはのほほんとしたいい人です。「あのひと、いい人なんだけどね」と女の子に片付けられて恋に発展しないタイプ。
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こんにちは。私も、この本読みましたよ。
でも、内容は、あんまり覚えていなかったりします。
確か、肝心の陽一さんが、いまいちピリッとしないキャラだったような気がします。
ハズレ本の第2弾以降も、楽しみにしていますね。
by chibee (2009-09-10 18:29)
>chibeeさま
そう、印象に残らない作品なんですよね。なんか残念なかんじでした。
ハズレ本第2弾、近々アップします。
by カオリ (2009-09-11 17:21)
前向きに取り組むしかないな。
「笑う招き猫」とか、ほかの作品は結構ウケたんですが、これはあまりパッとしませんねぇ。
ちょっと珍しいパターンかも。
ちなみに、山本さんってどんな才能の持ち主
なのって思ってネットで探してみたら、
細かく解説しているサイトを見つけました!
http://www.birthday-energy.co.jp
新作「幸福トラベラー」も出たみたいですけど、
今後はもっと活躍が期待できそうですね!!
by 良とみ (2013-03-18 14:00)
>良とみさま
コメントありがとうございました。
当たり外れのある作家さんということでしょうかね。もう何年も前に読んだ作品なので、改めて自分のレビューを読みましたがまったく詳細思い出せませんでした・・・。
by カオリ (2013-03-21 16:23)