「ひそやかな花園」角田光代(毎日新聞社) [本]
2日連続外食して、おなかいっぱいのカオリです。今日は大学時代の友人と2人でご飯。一緒に笑い転げていたのんきな時代、あれから20年経つのか・・・としみじみしちゃいました。
角田さんの久々の新刊。さっそく読了。毎年夏になると森の中の別荘に集まる数家族。その子供達の成長に合わせて、5人の子供達の視線で物語が語られていきます。
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あの夏の別荘での日々はなんだったのか、なぜある年突然夏の別荘への旅行がなくなってしまったのか。それぞれが夏の別荘での日々を胸に抱きながら、大人になったある日、偶然が重なり彼らは再会し、あの別荘の秘密を知ることとなります。
自分がどのようにしてこの世に生を享けたのか、という問にがんじがらめになっていく彼らは30歳前後の立派な大人。でも、彼らは自分の中にある欠落の答えを、夏の別荘での日々に求めようとしているようなイメージ。彼らにとって秘密を知ることは大人になる、通過儀礼だったのだなぁと。
「森に眠る魚」は子供を持つ大人側の事情を群像劇の形式で描いた作品でしたが「ひそやかな花園」は今度は子供の側から大人の事情を透かし見ることで生まれて、そして大人になること、を描いている作品だと感じました。
深く内容に踏み込んでしまうとネタバレで、この作品を読む楽しみが激減してしまうので、このへんで・・・。
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