「デザイナーベイビー」岡井崇(早川書房) [本]
TVドラマ「ギネ」の原作だった「ノーフォールト」を書いた昭和大学医学部の岡井教授の第2作。
今回は医療ミステリー仕立て。城南大学病院で起きた新生児誘拐事件と妊婦殺害事件。その2つの事件を刑事たちと病院の医師たちが追っていくというもの。
むむ〜、ミステリーとしては正直ハテナ。こんなに簡単にFBIやアメリカの警察が警視庁から出張して行った刑事に便宜を計ってくれるのかも謎だし、どうも刑事たちの行動も軽い・・・。これはもうちょっと編集者が岡井先生にいろいろとご注進さしあげるべきだったのでは・・・?と思ってしまいました。
ただ、本作品で描かれた遺伝子レベルの治療がどこまで現実で、どこからがフィクションなのか不明なものの、医学はこういう方向に進歩しているのか・・・と驚愕。ある程度、生殖医療系の知識はあると思っていたワタシでも驚いたから、普段こういうことに触れる機会のない人にはかなりの衝撃かも。
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