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「純平、考え直せ」奥田英朗(光文社) [本]

歌舞伎町って、東京に住んでいるけどなんかほんとに実在する街なのかな、ってこういう作品を読むと思います。それくらい縁のない場所。新宿そのものにほとんど行かないし・・・。

純平、考え直せ

純平、考え直せ

  • 作者: 奥田 英朗
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/01/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

新宿歌舞伎町でシノギを行っているヤクザの下っ端、純平。いわゆる鉄砲玉ってやつです。その純平が、組の親分から鉄砲玉になって敵対組織の幹部をやってこい、と命じられ、それを実行に移すまでの3日間が描かれます。

歌舞伎町でしか生きて行かれないと自分自身思ってしまっている純平。それしか自分には浮かび上がる術がないと。
う〜ん、切ない。刑務所行きを覚悟してから皮肉にもいろんな人と知り合い、触れ合っていく純平。粋がってるけど、本当に好きな女のことは遠くから見てることしかできないし。

最後までグイグイとストーリーを引っ張っていく奥田英朗のペースにハマってしまいました。だって、純平がどうするのか気になって気になって・・・。あっけらかんとしてるけど、とっても切ない作品でした。


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ゆみっぺ

カオリさんの記事見て、早速、図書館に予約したら100人以上待ちでした(涙)
いつ読めるか?だけど、久々の奥田さん作品
のんびり待つ事にしま~す!
by ゆみっぺ (2011-09-15 11:56) 

margarita

こんにちは!奥田作品、ウィットに飛び皮肉の効いた調子の良さが大好きです。これは、文庫になるまで待とうか…と思っていましたが、面白そうですね。お財布と相談してみます(笑)
by margarita (2011-09-15 17:38) 

カオリ

>ゆみっぺさま
100人待ち! でもワタシも50人くらいは待ちましたよ・・・。人気作品は仕方ないですね。一日も早く順番が回ってきますように! nice!ありがとうございました。

>margaritaさま
こんにちは。奥田作品は一作ごとに作風が違っていていつも楽しめますよね。でもそれほど長編でもないので、文庫になるのを待ってもいいかも・・・です。nice!ありがとうございます。
by カオリ (2011-09-21 19:20) 

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