「キリスト教の真実」竹下節子(ちくま新書) [本]
わたし、高校の時は日本史を選択したので世界史は17世紀はじめあたりでドロップアウト。大航海時代のところで2年生の世界史の授業が終了したことをなぜだかよく覚えてます。
キリスト教の真実: 西洋近代をもたらした宗教思想 (ちくま新書)
- 作者: 竹下 節子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/04/04
- メディア: 新書
キリスト教とは?という本ではなく、副題にあるように(『西洋近代をもたらした宗教思想』)キリスト教がいかに欧米の各国の「国のありかた」に影響を与えたか、もっと踏み込むと、その国のありようを定義しているのはその国が基盤としている宗派の教義である、ということをずっと説明しあります。
確かに日本人にとってはなじみのないキリスト教。宗教革命が起きてカトリックとプロテスタントにおおきくわかれた、くらいの知識しかなかったのですが、そこが大事。フランス、イギリス、アメリカ・・・とそれぞれベースとなる宗派が違うので、国民性もなにもかもが違う、という説になるほどね、と納得。読んでるとフランスが一番よ、という感じがしてくるのですが、それは著者がパリ在住だからかもしれませんね。
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