「人生はビギナーズ」(おうちで) [映画]
今クールはわたしにしては珍しく5本もドラマをおっかけていて、普段それほどテレビをつけない生活をしているので、テレビをつける=ドラマの録画をみる→録画した映画を観る時間がない、な状況に陥ってます。とほほ。
ちなみにみてるドラマは・・・
・「いつか陽のあたる場所で」NHK 乃南アサの同名小説ドラマ化
・「書店員ミチルの身の上話」NHK 佐藤正午の「身の上話」ドラマ化
・「最高の離婚」フジテレビ
・「夜行観覧車」TBS 湊かなえ同名小説ドラマ化
・「八重の桜」NHK
・「男と女の熱帯」WOWOW 野沢尚の遺稿をもとにドラマ化
うー、書き出してみたら6本。そりゃ忙しいわ。
本題です。
ユアン・マクレガー主演で人生を前向きに生きようと変化してく人々の姿を繊細に描いた人間ドラマ。38歳独身で奥手なオリバーは、母に先立たれ5年がたったある日、ガンの宣告を受けた父からゲイであることをカミングアウトされる。衝撃を受けたオリバーは事実をなかなか受け止められず臆病になってしまい、運命的な出会いを果たした女性アナとの関係も自ら終わらせてしまう。しかし、真実を告白した父は残された人生を謳歌し、その姿を見たオリバーは自分の気持ちに正直に生きることを学んでいく。監督は「サムサッカー」のマイク・ミルズ。主人公の父親を演じたクリストファー・プラマーが、第84回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。受賞時82歳で演技賞史上最高齢でのアカデミー賞受賞となった。映画.comより
カミングアウトした父がガンになりその看病をする過程で、戸惑いながらも父との絆を深めていくオリバー。父の存在感がほとんどなく少々エキセントリックな母親と過ごしたこども時代。そして父の死を受け入れがたい「今」、出会ったアナとの恋。
この3つの話が交互に進むので、ちょっと混乱してしまいました。
しかし、まったくお気楽な話でもなく、いつも悲しそうなオリバーの瞳が印象的。
それと対照的にカミングアウトしてからどんどんいきいきとしていく父親。
オリバーはグラフィックデザイナーで、彼が描くデザインががちょくちょく登場するのですが、それがとても印象的。そして父が飼っていたジャックラッセルテリアのアーサーとの会話もクール。アーサーはオリバーにだけわかるように、オリバーに語りかけるのです。じっとオリバーを見つめて。
飼い主を亡くした犬が、同じく父親を亡くした新しい飼い主を慰める。
なんだか犬という動物の本質のようなものを感じました。いつも犬は自分の世話をしてくれる人間のことをみていて、その人のことを一途に思っている。
原題は「biginners」
オリバーの哀しみ、喪失感が全編から染出している作品ですが、それでも生きていくことは、朝目覚めてて一日をを始めるってことは、まったく同じことってない。昨日と今日は別の日。つまり、毎日、体験することは、その日その日においてはbiginnersである。どんなに昨日と似ている一日でも同じではないのですよね。
クスクス笑いながら観るつもりだったのに泣きながら観ることになってしまいましたが、とってもいい作品でした。お父さんの部屋や、オリバーの部屋、NYのアナの部屋。どこもセンスがよくてステキ〜。
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