「戸越銀座でつかまえて」星野博美(朝日新聞社) [本]
「島へ免許を取りに行く」の星野さんの新刊。
週間朝日に2008年から2009年にかけて連載されていた原稿を大幅に改稿して単行本にまとめたもの。
- 作者: 星野博美
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/09/06
- メディア: 単行本
心身のバランスを崩して戸越にある実家に戻った星野さんが地元暮らし、実家暮らしをすることで再生していく過程が淡々と綴られます。
大きな事件は何もないし、日々のことを語ってるだけなのですが、それでも長く離れていていた「家族」や「地元」との距離感を試行錯誤を重ねつつ、新しい関係をつくり出していく様が興味深いです。
特に転勤族の子供として育ったわたしにはこういう、「生まれ育った地元」という感覚がないので、羨ましいような、大変そうで嫌だなと思うような複雑な感覚。
Amazonのレビューだったかと思いますが「戸越銀座を下町と形容するのはどうか」というようなことが書かれてましたが、星野さんの「コンニャク屋漂流記」を読むとやっぱり下町だよな、と思うし、わたしが住んでる戸越銀座の近所もやっぱり下町だなぁと感じること、多々あります。品川区ってもとが下町なんですよね。もちろんいわゆる、江戸の下町は違いますけど。ここは江戸じゃないし。荏原村だし。
なので、明治以降、東京の都市化が進む中で新しくできた下町なんでしょうね。
早速、図書館で予約してみましたー!
が、48人待ち…
読めるのは少し先になりそうです(^_^;)
by ゆみっぺ (2014-01-23 18:09)
>ゆみっぺさま
わたしも確か3ヶ月くらい待ちました〜。地元本なんだから図書館ももう少し冊数増やしてくれればいいのにな、なんて思ったりしながら(笑)
早く順番まわってくるといいですね!
nice!ありがとうございます。
by カオリ (2014-01-24 18:59)