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「解」堂場瞬一(集英社文庫) [本]

ここ数日、肩凝りがひどくて、今日ようやくいつもの鍼灸院に行ってきました。
「これは辛いでしょ〜」と先生に同情されました。。。


解 (集英社文庫)

解 (集英社文庫)

  • 作者: 堂場 瞬一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/08/20
  • メディア: 文庫





大学時代の親友同士は20年の時を経て立場も夢も違うが強い絆で今も結びついているはずだったのですが・・・というお話し。


バブル経済絶頂期、大学生の大江波流と鷹西仁は、政治家と小説家になる夢を語り合う親友同士。代議士の息子の大江は、大蔵省へ入省。鷹西は、社会勉強と文章修業のため新聞記者になった。目標実現のためにキャリアを積む二人だったが、大江の父親が急逝したことで忌まわしい殺人事件が…。めまぐるしく転変する彼らの人生を辿りながら、“平成”という時代を抉り出す骨太の長編社会派ミステリー。

1989年で始まり、一度は2011年に時が進み、また時間が巻き戻されるという構成。
この物語上の現在が2011年の春先であることがキモ。

忌まわしい殺人事件はわりと最初の方で起きて、読者にはその顛末はすべて知らされます。
なので、ミステリーというよりはふたりの男の20代〜40代までの友情物語。
雑誌連載が始まったのが2011年3月だそう。ということは、作品のプロットが作られたのはもっと前のはずだから、東日本大震災が起きる前。
つまり、あの未曾有の災害がなければまた違った結末になっていたということですね。

最後はちょっとばかし肩透かしですが、まぁ、すんなりと「まぁそうだよな」と思わせられました。でもいつか、ふたりには事件の落とし前をつけてほしいなぁ。。。

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