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「水曜日の凱歌」乃南アサ(新潮社) [本]

なんだか不調です。精神的に弱ってます・・・。
なので、今日は1日自宅仕事のつもりでしたが、急遽仕事は土曜日に回すことにして、一日だら〜っと過ごしました。で、少し元気になってきたので、ブログの更新でもしようかなという状況。

水曜日の凱歌

水曜日の凱歌

  • 作者: 乃南 アサ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/07/22
  • メディア: 単行本







久しぶりの乃南さんの長編です。
舞台は終戦直前の東京から始まります。
わりと裕福な家庭で5人兄弟の4番目として育った鈴子はほんの1年で、父を交通事故で亡くし、長兄は戦死、姉と妹も空襲で亡くし、母と2人きりで焼け野原の東京でその日一日を過ごすようになります。ちなみに次兄もいますが、学徒出陣で徴兵され、行方知れず。

父に頼りきりに見えた母は、父の死後、父の親友だったという宮下に頼りきりとなり母娘2人は軍事産業に携わっているらしき宮下の庇護のもと、なんとか生活しているという状況。そんなときに終戦。母と娘の暮らしは大きく変わっていくことになります。

14歳の鈴子がどんなふうに、時代の変わり目に立ち会い、その時代と時代に翻弄されたり、したたかに波に乗っていこうとする周囲の大人たちを見て感じるのか。
両親に守られ成長し、The 思春期というかんじの潔癖さをもっていた鈴子が、急に世の中の矛盾の最前線に放り出され、イライラ、もやもや。そして母の変わりようにもイライラ、もやもや。
しかし、それでもなんとか順応しつつ、視野を広め成長していく姿はまさに14歳!ってかんじです。

RAA(特殊慰安施設協会)という組織のことは不勉強でしりませんでしたが、むむむむ、でした。
もっといろいろ勉強せねばなぁ・・・。




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