「ファミリー・レス」奥田亜希子(角川書店) [本]
明日から3連休ですね。夫が仕事・・・という以外は特に予定もないので(車も修理に出すことになってるし)、家の片付けで終わりそうです。しょぼーん。
タイトルどおり、家族がテーマの短編集。1人ずつ、登場人物がかぶっていくタイプですね。
あ、あの人はこういう背景の人なのか、とちょっと面白い。他人の姿って、自分が知っているその人の様子だけではないんだなと当たり前のことですが、感じました。
ひとつひとつは、直前に読んだのが「マチネの終わり」だったこともあり、ちょっと物足りない感は否めませんでしたが、通勤時間のおともにはいいかんじでした。
家族って、血が繋がっていても繋がっていなくても、分かり合って当然みたいな圧力が周りからもあるし、本人の気持ちのなかにもあって、それが強いプレッシャーになったりしますよね。
どの作品の登場人物たちも家族に対して鬱屈した思いを何かしら抱えていて、そしてそれに囚われすぎている、そんな感じがしました。でもどれも救いのあるラストなので、もやもやからのスッキリ、を楽しむ作品ですね。
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