「はたらきたい」ほぼ日刊イトイ新聞 [本]
ほぼにちの本。
対談や、ほぼにちからの転載を中心とした「はたらくこと」についてまじめに考えた本。
いろんな仕事をしているひとたちが登場しますが「はたらくこと」は義務でもあるのですが、権利でもあるということがよくわかります。
百人いれば百通りの「はたらく意味」みたいなものがあるんだなぁと思いました。
ちなみに、5月に「はたらきたい」のトークイベントにも参加しました。
ここでは元リクルートの採用のプロと、日経BP社の編集者、そして糸井サンの対談が中心だったのですが、いくつか心に残った話を。
●ここ最近、学生の安定志向が強まっている
今日、学生の就職支援などを行っている方からも同じような話を聞きました。最近の学生さんはものすごく福利厚生制度やワークライフバランスといったことを気にするそうです。
ものすごくうつなどのメンタルヘルス問題が取り上げられることの反動か、ストレスについての恐れみたいなことも強いとか。
でもワタシが思うに、景気が良くなって売り手市場と言われる今、学生さん達は「そろそろ気になることを訊いてみてもいいかな、主張してみてもいいかな」と思っただけなのかも。
そりゃあ福利厚生がしっかりしていることにこしたことはないし、できれば最初の企業は安定した会社の方がいいんじゃないの?とは多くの人が思ってきたことなのでは。
でもこれまでの長い就職氷河期を過ごした学生達は(いわゆるロスジェネ世代)、仕事そのものがないのに、そんな贅沢言ってられなかったんじゃないかなぁなんて感じました。
まぁ単なる推測に基づいた感想なんですが。
●糸井さんが現代社会は「作ることよりも消費することの方が難しい時代」だと話してました。
だからこそ、長いこと消費者として過ごしてきている女性が職業人として求められていると。
ただし、これまでのように職業人になったからといって会社人間のオトコ達と同じように働いてしまっては消費の世界から遠のいてしまうから注意しましょうと。
つまりワークライフバランスという考え方を企業に持ち込んで、企業も生活者としての女性の視点(生活者であれば男性でもいい訳ですが)を自然に取り込んでいかないと売れるものが作れない、という理屈ですね
。
会社員だった頃、生活者としての役割を放棄せざるをえなかったワタシにはよくわかる理屈です。
なんだか、仕事だけしていると感覚が偏ってきてしまうんですよね。うまくバランスを取れる方法がもちろんあって、うまくバランスとってらっしゃる方もいっぱいいると思うんですが。。。
イベントとしてはまったりとした雰囲気で、質疑応答の際の質問を聞いていると「若者って(ってこういう十束ひとからげな表現はいけませんね)こういう考え方するの?」と驚く場面もあったりである意味面白かったです。
ちなみに余談。
この対談に登場していた渋谷さんという日経BPの方、以前「日経アソシエ」という雑誌の編集長だったのですが、彼が書いた小説がこれ。
書評でお勧めを見て、すでにこのとき読了していたのですが、「なんだかビジネス雑誌に掲載されてそうな小説だなぁ」というのが感想だったんです。
大学のゼミの仲間達が30歳になって再会して、という現代版「愛という名のもとに」な設定なのですが、なんだか「取材しました!』って感が強く。。。
今どきの30歳ってこうだよね、みたいな想定がちょっとなんだかな、と思っていたら。やっぱり作者はビジネス出版社に勤めるオヤジでしたか、というオチ。
なんだか読後感がすっきりしない1冊でした。買わなくてよかった(図書館で借りました)
懐かしいですね〜。ワタシこの番組をやっていた頃、確かまだ大学生でした。
さくっと、主人公達の世代を飛び越えて現在に至っております。
対談や、ほぼにちからの転載を中心とした「はたらくこと」についてまじめに考えた本。
いろんな仕事をしているひとたちが登場しますが「はたらくこと」は義務でもあるのですが、権利でもあるということがよくわかります。
百人いれば百通りの「はたらく意味」みたいなものがあるんだなぁと思いました。
ちなみに、5月に「はたらきたい」のトークイベントにも参加しました。
ここでは元リクルートの採用のプロと、日経BP社の編集者、そして糸井サンの対談が中心だったのですが、いくつか心に残った話を。
●ここ最近、学生の安定志向が強まっている
今日、学生の就職支援などを行っている方からも同じような話を聞きました。最近の学生さんはものすごく福利厚生制度やワークライフバランスといったことを気にするそうです。
ものすごくうつなどのメンタルヘルス問題が取り上げられることの反動か、ストレスについての恐れみたいなことも強いとか。
でもワタシが思うに、景気が良くなって売り手市場と言われる今、学生さん達は「そろそろ気になることを訊いてみてもいいかな、主張してみてもいいかな」と思っただけなのかも。
そりゃあ福利厚生がしっかりしていることにこしたことはないし、できれば最初の企業は安定した会社の方がいいんじゃないの?とは多くの人が思ってきたことなのでは。
でもこれまでの長い就職氷河期を過ごした学生達は(いわゆるロスジェネ世代)、仕事そのものがないのに、そんな贅沢言ってられなかったんじゃないかなぁなんて感じました。
まぁ単なる推測に基づいた感想なんですが。
●糸井さんが現代社会は「作ることよりも消費することの方が難しい時代」だと話してました。
だからこそ、長いこと消費者として過ごしてきている女性が職業人として求められていると。
ただし、これまでのように職業人になったからといって会社人間のオトコ達と同じように働いてしまっては消費の世界から遠のいてしまうから注意しましょうと。
つまりワークライフバランスという考え方を企業に持ち込んで、企業も生活者としての女性の視点(生活者であれば男性でもいい訳ですが)を自然に取り込んでいかないと売れるものが作れない、という理屈ですね
。
会社員だった頃、生活者としての役割を放棄せざるをえなかったワタシにはよくわかる理屈です。
なんだか、仕事だけしていると感覚が偏ってきてしまうんですよね。うまくバランスを取れる方法がもちろんあって、うまくバランスとってらっしゃる方もいっぱいいると思うんですが。。。
イベントとしてはまったりとした雰囲気で、質疑応答の際の質問を聞いていると「若者って(ってこういう十束ひとからげな表現はいけませんね)こういう考え方するの?」と驚く場面もあったりである意味面白かったです。
ちなみに余談。
この対談に登場していた渋谷さんという日経BPの方、以前「日経アソシエ」という雑誌の編集長だったのですが、彼が書いた小説がこれ。
書評でお勧めを見て、すでにこのとき読了していたのですが、「なんだかビジネス雑誌に掲載されてそうな小説だなぁ」というのが感想だったんです。
大学のゼミの仲間達が30歳になって再会して、という現代版「愛という名のもとに」な設定なのですが、なんだか「取材しました!』って感が強く。。。
今どきの30歳ってこうだよね、みたいな想定がちょっとなんだかな、と思っていたら。やっぱり作者はビジネス出版社に勤めるオヤジでしたか、というオチ。
なんだか読後感がすっきりしない1冊でした。買わなくてよかった(図書館で借りました)
懐かしいですね〜。ワタシこの番組をやっていた頃、確かまだ大学生でした。
さくっと、主人公達の世代を飛び越えて現在に至っております。
転職するなら、教育や福利厚生が
しっかりしていること、
社風がオープンでフランクであること、
などを注目してしまいます。
いい会社で働いているんですね、
と言わないでください。
注目することと現実は別物なんです。
現実は厳しーーー、とソファで
寝転んでいる同居人がツッコミ。
いやはや、全くその通りです。
by Luis (2008-06-20 04:46)
>Luisさま
福利厚生が手厚い状態、というのを経験したことがないので、ハタから見ていての感想ですが、やはり住宅に関する補助は羨ましいですね。でも手厚い福利厚生で、でも風通しが悪かったら、、、ちょっとイヤかも(笑)
by カオリ (2008-06-23 14:53)
住宅補助!
光り輝く四字熟語ですね。
ウチの会社は・・・。
寂しい。
赤字の会社だと、人間ドックの補助が
あるのかどうかすら微妙な状況なのか、
未だに案内ない。
ダメHR。
そんなんじゃ従業員の心は離れるばかりだぞ。
ボーナスがないとアタシのココロも離れるぞ、
と同居人。
どうぞ離れてください、と言ったら、
怒りだしました。
同居人にとって、
金の切れ目が縁の切れ目なのでしょうか。
by Luis (2008-06-28 12:16)
>Luisさま
無職になってしまったワタシにはボーナスってステキな響きです・・・
by カオリ (2008-07-08 22:21)