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「聖なる夜に君は」奥田英朗他(角川文庫) [本]

こういう複数の作家があるテーマで競作している作品集って、あんまり好きじゃないのでほとんど読まないです。だって、たいてい、興味のない作家さんとか、好きじゃない作家さんが誰かしら入ってるでしょ。これは電車に乗っていて、中吊り広告でちょっと興味を持ち購入。

聖なる夜に君は (角川文庫)

聖なる夜に君は (角川文庫)

  • 作者: 大崎 善生
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/11/25
  • メディア: 文庫






収録されているのは、奥田英朗、角田光代、大崎善生、島本理生、盛田隆二、蓮見圭一の6人。奥田さんと角田さんがお目当てなんだけど、大崎善生、盛田隆二の2氏の作品は読んだことがなかったので、ちょっと興味があって・・・。

奥田さんはクリスマスイブにボーイフレンドとの外泊を画策しているらしき高校生の娘を持つ母親がやきもきする話。現代の親って、なかなか大変ですね。一昔前なら、監禁されちゃいますよね。

そしてやっぱり印象に残った角田さん。離婚することになった夫婦。理由は夫の浮気。ようやく気持のケリをつけ離婚に応じることにした妻は、夫にラブレターを書いてくれることを求める。それを受け取るのがクリスマスイブ。切ないじゃないですか。世間は浮かれているのに、別れる夫からのラブレター、それもすでに過去形になってしまっている愛を綴ってもらうって。でも、それが彼女にとっては必要な儀式だったのでしょうね。ラブレターの内容もなかなかじんときます。

のこりはまぁまぁ。蓮見さんのはしゃれてるなと思いました。そして完全にワタシの中で理生たんは終わった・・・。もうその路線はいいから!!!と言いたくなりました(笑)


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