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「サクリファイス」近藤史恵(新潮文庫) [本]

これ、珍しくオットが買った小説です。でも買っただけでツンドク状態だったので、ワタシが先に読みました。なぜ普段小説は全く読まないオットが買ったかというと、自転車のロードレースを舞台にした作品なので。オットのかつての趣味はロードバイクなのですよ。今じゃ自転車は玄関の飾り(かつ、とても邪魔)なんですけどね(汗)

サクリファイス (新潮文庫)

サクリファイス (新潮文庫)

  • 作者: 近藤 史恵
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/01/28
  • メディア: 文庫
本屋対象2位。ずいぶん話題になりましたよね。自転車ロードレースという一般には馴染みの薄いスポーツを取り上げているにもかかわらず、そのスポーツの特性を生かしたストーリー展開。スポーツ小説であると同時に上質のサスペンスとなっています。サクリファイス=犠牲というタイトルが2重にも3重にも効いてますので最後の最後まで楽しめます。

プロのロードレーサーである白石誓はアシストというチームのトップ選手をサポートする役割の選手。その誓がレース中に巻き込まれた事故。プロのアスリートとしての誇り、でもサポートという役割への微かな不満。そういった屈折が上手い具合に見え隠れし、物語の隠し味になっています。

サスペンスとしてはさっぱりしてますが、ここはやっぱりスポーツ小説としての読み応えがあるのでそちらには目をつぶりましょう。

自転車競技がチームで戦うスポーツであることがようやくわかりました。オットのツールドフランスについての説明を聞いても今ひとつピンときてなかったんですよー。オット、立派な自転車があるんだから、もっと乗ればいいのに・・・と思う妻なのでした。

誓は「サクリファイス」の最後でヨーロッパのチームにスカウトされ移籍します。続編の「エデン」は今度はツール・ド・フランスが舞台なのだとか。さっそく図書館に予約をいれましたが、60人待ちでした。4ヶ月待ちコースかなぁ・・・。


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コメント 2

ずずみん

storysellerで読んだ近藤史恵作品も
ロードレースが舞台でした。
もしかしたら関連作なのかな。
by ずずみん (2010-05-13 07:57) 

カオリ

>ずずみんさま
どうなんでしょうか。ちなみに、作者の近藤さん、自転車には縁もゆかりもないそうです。すごい取材力ですね。nice!ありがとうございます。
by カオリ (2010-05-14 15:17) 

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