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「星がひとつほしいとの祈り」原田マハ(実業之日本社) [本]

初原田マハ。確か彼女がデビューしたのがケータイ小説本出版の全盛期で、そのお仲間だとずっと思い込んでいたんです。が、女性誌に美術館か何かについてのコーナーをもたれていることに気がつき、キュレーターさんだということを知り、「なんだ普通の作家さんだったんだ」と認識を新たにしたところに、学生時代に大好きだった原田宗典氏の妹さんであることを知った次第。1冊の本を手に取るまでにこんなに遠回りしていた珍しい例。

星がひとつほしいとの祈り

星がひとつほしいとの祈り

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2010/04/15
  • メディア: 単行本
短編集です。年齢も職業も、置かれた状況も全く違う女性たちが登場します。家族への愛、がテーマなのかな。そして、地方が舞台になっていることが多くて、いろんな場所の方言が効果的に使われています。なんだか方言で会話が進むことで、物語の中で起きていることがとても普遍的な、どこにでもあるような話に感じられてきます。

とっても読みやすいのだけど、1つの作品を読み終えると、いったん、本を置いてほっと一息つき、今目にした物語の世界をもう一度確認したくなる、そんな本でした。

いやぁ、原田マハ、これまで読まず嫌いにしていてもったいなかったかも。あと数冊読んでみたいと思いますが、なかなかステキな作家さんだなぁと思います。ちょっと文体がリリカルすぎて鼻につくことがあったりもしましたが、そこは好みの問題だし。

原田兄妹、恐るべし。


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コメント 2

藍色

いつまでもそばに置いておきたい本になりました。
ぜひ、多くの方に読んでいただきたい一作です。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
by 藍色 (2012-09-21 16:54) 

カオリ

>藍色さま
こんなすてきな小説を読んだんだということを思い出すことができました。TBありがとうございました。こちらからもTBします。
by カオリ (2012-09-24 21:26) 

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