「我らが祖母は歌う」瀬川深 [本]
なんだか読むのに時間がかかってしまった1冊。
東京の塀に囲まれた住宅街(アメリカなんかにはありますよね、そういう高級住宅街)に息子の家で夏をすごすため富山の高岡から呼び寄せられたおばあちゃん。そのおばあちゃんの視点で、そういう閉ざされた街の不自然さ、不健全さを浮き上がらせる、という狙い、なのかな?
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すべて型どおりな気がして少々退屈でした。小学校1年生の孫娘ちゃんがかわいらしかったのが救いかな。
あ、このおばあちゃん、認知症の初期症状がでている、という設定でそれが語りの部分で読者にはわかる(=本人にその自覚もないことも)のですが、なんかそのことについての悩みとか葛藤とかないのも不自然だなぁと感じました。うちの祖父は生前、自分の病状にすごく悩んでいたので・・・。個人差があるのかな。この作品の主人公のようにしっかりとした人なら余計に耐えられないんじゃないかなと思った次第。
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