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「ヒア アフター」(おうちで) [映画]

ブログを再開しようと決めたものの、じゃあ何を書こうかと思うとなかなか次の記事がアップできず・・・。しかも夏の疲れがでたのか、この1週間ほど気分も沈みがち。そして毎日眠くて眠くてたまりません。なので家でぼんやり映画をみたり、うつらうつらと居眠りしたり、の日々が続いていました。

昨日、カウンセリングでこの話をしたら「今はガス欠しやすい状態だから、こまめに充電しないといけない。なにもしたくない、っていうのはからだからのサインなんですよ」と臨床心理士の先生から言われました。じゃあ、焦らず、のんびり過ごそうと思った次第。どうしてもこんな毎日でいいのかな?って思っちゃうんですよね。

さて本題。

去年、東日本大震災の時期に公開中で、地震後当然ながら公開中止となったいわくつきの作品。「レディースデーに観に行こう」と思っていた矢先でした。

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「Here After」は「来世」と訳されていますが、来世というと生まれ変わり(輪廻)を想像しちゃうから、死後の世界、といったほうが適切かも。
宗教的、文化的背景が違うからなんとも言えないけど、日本人としてはすんなり馴染みやすい世界ではないでしょうか。でも、そういう少々オカルトやスピリチュアルなストーリーかと思って観ると、そこはクリント・イーストウッド作品ですからいい意味で期待を裏切られます。

バカンス先で大津波に遭遇し、九死に一生を得たパリ在住のジャーナリストマリー。彼女は津波に流される過程で臨死体験をする。それ以来、仕事にも熱が入らず仕事のパートナーで(おそらく)不倫関係の男性との関係も上手くいかない。
サンフランシスコで工場で働きながらつつましい生活を送るジョージは霊能者。人の手を握ると相手の心の中がわかる能力を持ち、かつては兄とともにそれを商売としていたが良心の呵責によって今は普通の生活を送りたいと願っている。
ロンドンに住む貧しい少年マーカスは自分のかわりに母のおつかいに出かけた双子の兄が事故死してしまい、なんとかもう一度兄と会いたいと願っている。ちなみに母親はドラッグ中毒でその治療のため兄の死後、マーカスは里子に出される。

この離れた場所で暮らす孤独な3人の人生がどうやって交わるのか。さすがイーストウッドという展開。

「ヒア アフター=来世(というか死後の世界?)」だけど、別に霊界の話は出てこない。ジョージが見えるのは目の前にいる相手の心の中。つまり、彼は亡くなった人の言葉を伝えているように見えて、相手が心の中に抱えている思いを伝えているだけ。

それよりも。
3人が「ヒア アフター」、つまり「ここから先」に前進しようとする一歩踏み出す勇気、きっかけを描きたかったのだろうなと。あなたはひとりじゃない、かならずわりあえる人がいるはず、そんなメッセージを感じました。「グラン・トリノ」や「ミリオンダラー・ベイビー」から続くテーマかな。

正直、最初はジョージが恐山のイタコタイプの霊能者だったらどうしよう(そんなマット・デイモンみたくない・・・)なんて思っていたのですが、杞憂でした(笑)
そして、死後の世界なんて見せられて、息子のこと思い出したらどうしようなんてこともちょっと思っていたのですが、その心配も杞憂。

ラストシーンでジョージに見えた「少し先の未来」が象徴的だと感じました。

観てよかった。



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