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「この年齢だった!」酒井順子(集英社) [本]

不惑、と言われる40歳。惑いまくりで、しかも足踏み続き。そもそも、もはや自分がやりたいこと、って何にも思い浮かばない・・・。そんなわたしが久々に本屋さんをぶらぶらしていて見つけた1冊。

この年齢だった!

この年齢だった!

  • 作者: 酒井 順子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





取り上げられている女性達の転機がいつだったのか、酒井さんが彼女達の人生をじっくりと観察して、語ります。
おもしろそうだな、と思ったのは取り上げられている女性達が多岐にわたっていること。
しょっぱなはレディ・ガガですよ。東西のスターから、文豪、偉人、そしてロイヤルファミリーまで。女の人生、いろいろですね。まぁ、生まれ育った時代も文化もそして身分も異なるのですから仕方ない。

偉大な女性達ですから、エピソードは果てしない。それを一人当たり10ページほどにちゃちゃっとまとめてあるのでかなり物足りないです。レディー・ガガでさえ物足りないな、と思うもの。そしてやっぱり今現在生きている人に対する観察が、断然冴えてます。やっぱり歴史上の人物については文献を読み込むしかないけど、今、同時代を生きている彼女達の実際の言動を見聞きできるものね。

意外だったのは向田邦子の小説家デビューが50歳で、亡くなったのが51歳だったということ。あれだけの著作があるのだからもっと長いこと作家活動を送っていたのだとてっきり思い込んでいたのです。スミマセン、無知でした・・・。でも彼女が亡くなったときわたしはまだ小学生だったということでお許しを(飛行機墜落のニュースを見た記憶はしっかりとあります)。
そしてサッチャー元首相も取り上げられていたけれど、メリル・ストリープがサッチャーを演じていたあの映画(「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」)、観たいな〜と改めて思いました。

しかし、与謝野晶子、宇野千代、市川房枝、岡本かの子・・・明治の女がメーター吹っ切った様はすごいです。まだまだ女性は耐えるしかなかった時代、「自分」を持って生きるためにはメーター振り切るくらいアクセル踏み込まないとダメだったんでしょうね・・・。

ちなみにこの本、雑誌「MORE」連載でした。いつものソフトな中に目立たない毒を忍ばせている酒井さんにしては、なんだかな?と思っていたら若い女子向けだったのでした。ちなみに20代前半向け、かな? わたしは大学生の頃よく読んでましたが・・・。

もう少しイヂワル全開で語ってくれる同企画を希望します。


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