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「007 スカイフォール」(映画館で) [映画]

クリスマスの3連休にレイトショーで観ました。夜9時過ぎスタートの回だったけど、客席はほぼ満席。当初、IMAXシアターで観ようと思っていたのですが、「ホビット」の上映が始まり、そちらにIMAXシアターはとられてしまった様子。

ダニエル・クレイグのボンド3作目。そして007シリーズ50周年だそうです。

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スカイフォール、とは実はボンドの生まれ育った邸宅の名前。そこにはすでに両親はなく、トルコで同僚のイヴに誤射され渓谷に落ちて行方不明となってしまったボンドは死亡扱いに。そのため、この邸宅も調度を売り払い廃屋のようになっていたという・・・。そこにボンドは今回の悪役でMを執拗に狙うもとMI6の工作員だったテロリストシルヴァと戦うためにMを連れて潜伏するというのがクライマックス。

荒涼としたスコットランドの地に佇むボンド。傍らには往年のボンドカー、アスティンマーチンがボンドのマイカー(マイカーって書くと、なんか急に庶民的に)として登場します。

いやもう、最初から最後までシリアス。一応、ボンドガールも登場しますが、正直これが007じゃなかったら必要のない登場人物だったかも。気の毒なくらいあっけなく退場します。
長年の諜報活動とトルコでの事故によって体力も気力も衰えてるボンドは酒と薬でなんとか日々をしのいでいるような状態。MI6への復帰も実のところ非常に厳しい状態でしたが、そこはMの計らいで・・・。

Mとボンド、Mとシルヴァの疑似母子関係が裏テーマなのかな。表テーマはもちろん、ボンドの再生だと思いますが。
ボンドは孤児。スコットランドに向う途中のボンドとMの会話で「諜報員は身寄りがない方がいい」というセリフがあったので、きっとシルヴァもそうなのでしょう。荒涼としたスコットランドの大地、厳しい自然が身内の愛に恵まれなかった男たちの哀しみに通じるような・・・。そんな感想を持ちながら観ました。

ダニエル・クレイグのボンドシリーズはシリアスすぎる、との評もあるようですが、007という看板を外しても楽しめるという意味ではわたしは断然ダニエル派です。といいつつ、リブート前の007を1本も観たことないのにそんなこと言うのはいかがなものか、と思いお正月休みに何本か観てみることにしたのでした。

香港近くの廃墟の島という設定で長崎の軍艦島をモデルにした場所が登場します。精巧なセットらしいですが。そしてエンディングロールではロケ地に「長崎市 軍艦島」と日本語で出てました。日本へのサービスかな(笑)

史上最強の悪役シルヴァにはバビエル・バルデム。髪の毛を金髪に染めて怪しさとオタクっぽい雰囲気を漂わせてますが普段の姿と全く違うので驚きでした。



ちなみに豆知識。ボンドのスーツはトム・フォード。1着80万円らしいのですが、オープニングの列車の上でのシーンのために同じスーツが70着用意されたのだとか(もしかしたら金額と枚数が逆かも。とにかくこのシーンだけで5000まんえん?!と思いましたです)


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コメント 2

kino

トム・フォードかぁ・・・ダニエル・クレイグ、
素敵でした。顔だけ見るとイマイチなのに。

アデルの主題歌が、観終わった後でじわじわ来る!!
ハビエル・バルデムの濃さも、私、嫌いじゃないんです(笑)
Mとのラストシーンは切なかったりして。

私はティモシー・ダルトンからしか007観てないんですが、
やっぱりショーン・コネリーも観るべきですかねぇ。
by kino (2013-04-25 10:18) 

カオリ

>kinoさま
動いていてこそのダニエルですね(汗)
あと2作はダニエルで007を撮ることが決まってるらしいですが・・・。

ハビエル・バルデム、怪演でしたねー。そのうちMに「ママ・・・」とすがりはじめるのでは?などとあらぬ想像までしてしまいましたが。

ショーン・コネリー、あまりに時代が違いすぎてもはや同じジェームス・ボンドなのかわからなくなってしまいました。
by カオリ (2013-04-26 13:54) 

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