「ヤング≒アダルト」（おうちで）

「ヤングアダルト」はアメリカでティーンエイジャーが読むジャンルの小説のこと。映画が大ヒットした「トワイライト」シリーズなどがそうですね。日本でいうとライトノベルとかわたしたち世代だとコバルト文庫みたいな感じなのかなぁ〜？

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シャーリーズ・セロン演じるメイビスはヤングアダルト小説のゴーストライター。シリーズ打ち切りが決まっていて、しかも煮詰まり中。そんなところに、昔の恋人から出産祝いパーティーへの招待メールが届き、そこから彼女の迷走の日々が始まります。

ひとつ間違うとホラーです。メイビスは、ずっと昔に別れた自分へこんなメールを送ってくるんだから、きっと元カレバディは自分と復縁したいと思っているに違いない、そう思って久しぶりの故郷へ戻っていくわけです。

いろんなことを自分に都合のいいように解釈してまわりからひんしゅくをかっているのに、お構いなし。

イタイんですよ。

リアルすぎてイタイ。

メイビスにとって高校時代には学校中の憧れの的だった（そして女子からは嫌われまくり）、そんな過去がたくさん眠っている故郷の街で「人気作家」として振る舞うことは普通のこと。それが虚栄心だとは、周りが見えなくなってしまっている彼女にはわからない。

そして登場するもうひとりの高校時代の同級生マットの存在が、よりメイビスのイタさを際立たせてます。

「Juno」の監督と脚本家が創った作品だけあって、細部におけるリアルさと本人にとっては辛い現実のおかしみが常に漂っていてラストまで目が離せません。

メイビスが煮詰まってWiiFitをやってたり、原稿書くのに使っているMacBookのトラックパッドが薄汚れいていたり、テディに会う前に塗ってもらうネイルの色が彼女の気持ちを表していたり・・・。キティーのTシャツを着て故郷に帰っていたのはどうなの・・・？

コメント 2

あー、なんかもうカオリさんが紹介してくださった幾つかのところで「わかるなあ・・」「そういうのあるよねえ・・」と、肯いてしまいました。
人生自体が、彼女は今煮詰まっちゃってるんですね。どことなく自分自身を見ているような気もしたのですが、興味深いです。
by Sho (2013-05-11 12:07) 

＞Shoさま
はたから見てると「あれれ？」って感じにもなるんでしょうけど、本人にとっては大真面目。それが煮詰まってるってことなんでしょうね。
リアルな物語です。お勧めです。
by カオリ (2013-05-14 22:23)