「僕の姉ちゃん」益田ミリ(マガジンハウス) [本]
雨の土曜日です。夫が仕事になってしまったので、ひとりでのんびりしています。
- 作者: 益田 ミリ
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2011/09/15
- メディア: コミック
なんとなく、図書館に予約を入れてずーっと待っていたのですが、ようやく今週読めました。なんと。ちょうど1年かかりましたよー。マンガだと図書館に置いてある冊数が少ないので時間がかかるんですね。すぐ読めるんだからみんなさっさと返却してくれればいいのにーーー。
二人暮らししているらしき姉(30歳くらい?)と弟(社会人になりたて)の会話が4ページで描かれています。
わたしも姉と弟という組み合わせなので興味を持ったのですが・・・。
うちはわたしが18歳、弟が15歳のときにわたしが家を出てから一緒に暮らしたことないから、なんかイマイチピンとこなかったなー。弟がまったくうちの弟と違うタイプだったし。
でも、いつもの益田節で「そうそう」と思うこと多々あり。
世慣れた姉と純朴な弟、という組み合わせで、タイトルどおり弟の視点で姉を眺めてる。
初めての社会人生活で、理不尽な上司に憤って帰ってきた弟に姉が「どんな上司か」をぴたりと言い当てる。つまり、そういうことって世の中に普通に転がっている理不尽であるってこと。
そんなことを弟に伝えた後、姉ちゃんは弟に言います。
「あたし、しみじみ思うんだけどさ」「自分の弟が平凡でよかったよ」「平凡中の平凡で」
うーん、なんかこの感覚わかる。
でもその弟ももしかしたら数年後には平凡じゃなくなってるかもしれないけど。そしてずっと平凡だとちょっと心配かもしれないけど。
あとはゴミの話から、嫌な感情も捨てられたらいいのに、って話。
「人ってさ、「捨てた」って確認できると安心するんだよ」
つまり、嫌な気持ちは「捨てた」と思っても確認できない。ゴミに出して燃やしてしまうことできないものね。記憶は捨てて忘れるんじゃなくて、思い出さなくなるだけだから、いつでもふとしたときに目の前にやってくる。
ということで、結構おもしろく読みました。
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