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2年が経ちました [身辺雑記]

息子とお別れして、2年が過ぎました。
「その日」は2年前のあの日と同じような、曇り空で、そして同じように時々うっすらと陽が差していました。
息子を抱っこして、車で多摩川を渡った時の空を妙にリアルに思い出しました。

2年という時間の流れはあっという間でもあり、とてつもなく長かったようでもあり。
とても不思議な感覚です。
自分のまわりに2つの時間軸が違う世界が存在しているようなかんじ。

これからもずっと悲しみや寂しさは消えないだろうし、一生わたしたちが背負って行くものなのだと思います。
でも、そんななかでも息子の笑顔や愛らしい仕草を思い出して自然と笑顔が浮かんだり、あっかんべーをしている写真と一緒にあっかんべーをしてみたりと、穏やかな気持ちで息子のことを想うこともできるようになっています。

わたしがこうして時々ここで息子のことを書くのは、リアルの世界ではなかなか息子のことを話題にすることができないから。時々、夫以外の誰かに自慢の息子のことを聞いて欲しくなるのです。

ということで、みなさま、いつも暖かい気持ちで見守ってくださってありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

そして、ひとつお願いです。
日本では医療の進歩にともなって死産や新生児死は世界でもトップクラスの少なさです。
でも、それでもどうしても救えない命はある。
日常生活で、もしお知り合いに起きては欲しくないそんな悲しいことが起きてしまったなら、ぜひぜひおとうさんやおかあさんの気持ちにそっと寄り添ってあげてください。
どうしても、「そっとしておいた方がいいんじゃないか」という気持ちで距離をとってしまうこともあるかもしれませんが、やはり声をかけてもらうのはとても嬉しいです。
(もちろん、おとうさん、おかあさんが「しばらくはそっとしておいてほしい」とおっしゃったときは、そうしてあげてください)

あまりにも早く旅立ってしまった我が子の存在をちゃんと覚えておいてくれている友人がいる、と思うだけでずいぶんわたしは救われました。

経験者は時間が経てば経つほど、自分の気持ちを語る機会が少なくなります。それはとても寂しい。
天使パパ・ママブログというのもありますが、当事者以外はあまり目にすることもないと思います。

このわたしのつたないライフログには、赤ちゃんを旅立たせてしまった親の気持ち(もちろん、カオリのごくごく個人的なものですが)を誰かに聞いて欲しくて、そしてこんなふうに感じるんだよってことを普通の人にも知って欲しくて時々こうして書き残しています。

お付き合いいただき、ありがとうございます。

全国的に冷え込むようですが、よい週末をお過ごしください。



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satoco

2年前から時を経て今回の記事を読み、カオリさんに勇気のようなものが増しているのを感じます。
これからも、良かったら息子さんのこと書いてくださいね。ずっと読みます。
私事ですが、10年前に友人を亡くしていまして、親御さんと今も連絡をとっているのですが、そっとしておいた方がいいのではないかと、いつも迷っていました。
今回のカオリさんの記事で私もすくわれました。
by satoco (2014-03-11 20:26) 

カオリ

>satocoさま
お返事たいへん遅くなりました。
いいただいたコメント、とても嬉しかったです。これからも折々に息子のこと書いていきますので、よろしくお願いします。

亡くなったお友達のご両親も切ない思いもおありかもしれませんが、我が子のことをいつまでも大切に思っていてくれるsatocoさんのようなお友達がいらっしゃること、嬉しく思われていると思います。
by カオリ (2014-04-01 17:42) 

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