SSブログ

「ジャージー・ボーイズ」(映画館で) [映画]

先週、ラゾーナで天丼を食べた後にシネチッタへ移動。
この映画を観るのが目的だったのですが・・・いやいや、すごいねハロウィン。
いつもは閑散としているシネチッタ周辺が、仮装したヒト、ヒト、ヒトで埋め尽くされていてびっくり。
子供が多いんだけど、大人だけのグループも結構いましたよ。
後日友達から聞いた話によると、最近は日本のハロウィンを楽しみに来日する外国人も結構いるのだとか。アメリカではハロウィンは子供のための行事なので、大人が堂々とコスプレできるイベントとして楽しむんだって。

さて、本題。

クリント・イーストウッド最新作の「ジャージー・ボーイズ」
同名のミュージカルの映画化です。2005年からロングランを続けている舞台だそうで、ビートルズ登場前まで全米で一番人気のグループだったというフォ−・シーズンズをモデルにした作品。

フォー・シーズンズ、全然知らなかったのですが、曲は知ってました。「シェリー」や「君の瞳に恋してる」(これはボーカルのフランキー・ヴァリがソロでリリースした曲)なんかはよく耳にします。

ニュージャージーの片田舎に生まれたイタリア系移民の4人の少年たち。彼らは貧しい境遇から抜け出すために、音楽を武器にスターダムをのし上がって行きます。

「地元を出る方法は3つ
”軍隊に入る” でも殺される
”マフィアに入る” それも殺される
あるいは”有名になる”・・・俺たちはあとの2つだった」

実はこの作品、ミュージカルが原作ですが、作中で感情を歌で表現したり、突然踊ったりはしません。これはイーストウッドもインタビューで「この作品はミュージカル映画ではない」と話しているとおり。
でも舞台っぽいのが、場面場面で主要メンバーが自分のその時の心境をカメラに向かってキメ顔で語るところ。
これは舞台版の演出をそのまま持ってきているそうです。
しかし、音楽がテーマですので、歌はたくさん。
役者さんたちはほとんどが原作のミュージカルに出演していたそうで、本格的なハリウッド映画出演は初めて、だそう。しかも歌は事前録音じゃなくて、その場で歌っているそうですよ。いや〜凄いね。

1950年代、60年代のショービスの世界を不良少年たちが渡り歩こうとすると壁は高いし、誘惑も多い。彼らも例外なく揉めたり問題を起こしたりしながらもスターとなっていったのですが、そのなかで大人になりきれなかったメンバーもいたり。

ラスト近く、フランキーがあの名曲「君の瞳に恋してる」を初めてステージで歌うシーン、あの有名なサビを聞いた途端、涙がぶわ〜〜〜。あんな底抜けに明るい曲に秘められた彼らの歴史、そして乗り越えてきた哀しみを思うと胸が締め付けられました。

ラストシーンが舞台のアンコールみたいで楽しいです。これは映画館で観たい作品ですねぇ。もう上映も終わりそうなかんじですが・・・。



それにしてもフランキー・ヴァリの声、初めて彼が歌うシーンで「なんなのこの声」と思ってしまったのですが、彼の独特の声こそが魅力だったんですね。
確かに記憶に残る声だ。

イーストウッドや主要キャストがによる作品解説。

フランキー・ヴァリ本人の歌。1975年にテレビ出演した時の映像だけど、衣装がすごいっすね。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。