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「バードマン あるいは(無知がもたらす予知せぬ奇跡)」(映画館で) [映画]

はっと気がつけばゴールデンウィーク始まりましたね。
今年は我が家は遠出の予定なし。今年は国内旅行するという人が多いらしく、しかも車移動が多いらしい・・・ということで、渋滞必至ですね。

さて、今年のアカデミー賞作品賞の「バードマン あるいは(無知がもたらす予知せぬ奇跡)」です。


アカデミー賞の授賞式を見ていたら、すごく観たくなり、上映始まってわりと早く行ってきました。
さすがアカデミー賞、土曜日の午後、ほぼ満席でした。

<あらすじ>
かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡(ふうび)した俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の才能がリーガンを追い込む。さらに娘サム(エマ・ストーン)との不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め……。
(シネマトゥデイより)

「バードマン」というヒーロー映画で一世を風靡したリーガン役をかつて「バットマン」役で一世を風靡したマイケル・キートンが演じるというなかなかな設定。
実はわたし、あらすじだけでなんとなく、ハートウォーミングなヒューマンドラマ、みたいな作品だと思っていたのです。・・・が、実際は相当エッジの効いた、ある意味不条理劇のような作品。劇中の音楽はほぼドラムのみで、ドラムの響きがなんとはなしに不穏な空気を漂わせています。そして物語もほぼ劇場の中で進行するので、古い楽屋、狭い廊下、ごちゃごちゃとした舞台裾、と息が詰まるような空間。それを長回しで撮影してあるので、ほんとにシーンが途切れず、それ故に緊張感がずっと続く展開が強調されているんだと思います。

結末も、観た人それぞれに解釈がわかれるのではないでしょうか。

バードマンの幻影に悩まされていたリーガンが、バードマンから解放され、本来の自分に戻ったというメタファーなのか。それとも幻覚を見るほど精神を蝕まれていたリーガンの最後の選択だったのか。
答えはないけど、いろんな解釈が可能ですね。

かなりツウ好みの作品でもあり、ブロードウェイを中心とした演劇界と映画界の関係とか、演劇評論家がどれくらい影響力を持っているのか、とかそういうアメリカのショービズの世界についての基礎知識がないと今ひとつ、リーガンの苦悩もわかりにくいかもしれません。かくいうわたしも観た後に、いろいろネットで調べて、「うーん、なるほどね」と思ったクチなのですが。

ある意味ドタバタ喜劇という見方もできるこの作品。奥が深い映画だと思いました。
あ、あとリガーンの娘サム(なんで女の子なのにサムなのかな?)役のエマ・ストーン。目が大きい! なんというか、ディズニーアニメそのものですよ。アナみたい。最後のシーンで、空を見上げる表情なんか顔全体が目みたいだったわー。



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YAP

我が家も今年は多くの日本人同様、近場にクルマで出かけてきました。
渋滞を避けるために、カレンダーで赤くなっていない30日、1日で。
おかげで渋滞にはあまり遭いませんでした。
by YAP (2015-05-02 06:51) 

カオリ

>YAPさま
お返事遅くなりましたm(_ _)m
平日にお出かけされたとのこと、やっぱり渋滞具合は全然違いますね〜。nice!ありがとうございます。
by カオリ (2015-05-11 16:32) 

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