４月の読書メーター [本]
つい先日、新聞を読んでいて知ったんですが、読書メーターって、去年の秋に角川グループに売却されてたんですね。そういえば、去年の秋にドメインが変わったり（前は管理者さんの名前がドメインだったのに、bookmaterって普通な感じのドメインに変更された）、献本企画がなくなったりしたのはそのためだったんですねー。
今のところは、あんまり角川グループも活用できてないっぽい気もするけど、マーケティングツールとしてデータを活用してるのかな？
ということで、４月の読書結果は下記のとおり。
読んだ本の数：10冊
読んだページ数：3109ページ
ナイス数：111ナイス
かたづの!の感想実在の女大名清心尼をモデルにした歴史小説。タイトルからするとかたづのが大活躍するのかと思っていたのだけど、かたづのは語り手。いかにして、江戸時代初期のまだ政治的に不安定な時代に、小藩が生き残りをはかるかという物語。結局八戸から遠野へ移封されてしまうのだけど、河童が出てきたりと遠野物語の世界と繋がるような懐の深い物語でした。
読了日：4月2日 著者：中島京子
盲目的な恋と友情の感想「盲目的な恋」と友情、なのかと読む前は思っていたのだけど、恋も友情も盲目的。まさかそういう結末とはなーと思ったものの、物語として面白かったです。リアリティがあるかどうかは別問題だけどね。
読了日：4月4日 著者：辻村深月
晴れた日に永遠が・・・の感想１年前の出来事を改めて思い返すいい機会。実はあまり中野さんの映画の好みはあわないのだけど「ジャージーボーイズ」お勧めが嬉しかったです。
読了日：4月7日 著者：中野翠
絶唱の感想阪神淡路大震災で大切な人を亡くしたり、心に深い傷を負った女性たちがそれぞれの事情で太平洋に浮かぶ島、トンガに行く連作集。湊さんと重なるような女性も登場するけれど、この作品を書くにはやっぱり20年という歳月が必要だったんだろうなぁと・・・。さらさらとよめるけど、読みながら胸がギリギリと締め付けられた。
読了日：4月8日 著者：湊かなえ
ドキュメント パナソニック人事抗争史の感想パナソニックがなぜ不振に陥ったのかを創業家と経営陣によるトップ人事をめぐる、理念なき駆け引きによる結果であるという結論を、数多くの役員OBへの取材を通してまとめたノンフィクション。帯にあるようにまさに裏面史、というか黒歴史…
読了日：4月10日 著者：岩瀬達哉
64(ロクヨン)の感想「読んだ！」という満足感。まさかあんな結末が待っていたとは。小説らしい小説。結末は知ってしまったけど、ドラマ版が楽しみ〜。
読了日：4月14日 著者：横山秀夫
優雅なのかどうか、わからないの感想なんかこの現実離れした感じがなんともいえない心地よさ。古い家を好きなようにリフォームするって楽しそうだなぁ・・・。でも主人公がもうじき50歳にならんとしていてこの調子。いきなり離婚を突きつけられても仕方あるまい・・・と出だしから思ってしまった。
読了日：4月19日 著者：松家仁之
悪い恋人の感想不条理劇なのか？？ 主人公夫婦が毎朝お互いの夢の話をしあう、というところがこの先を案じさせるような不穏なかんじ。夢っておおむね不条理だものね。舅も姑も、夫も息子も、そして本人もその不倫相手もみんなどこか普通じゃない雰囲気をまとっていて、不気味だったなぁ。
読了日：4月21日 著者：井上荒野
スコット親子、日本を駆ける: 父と息子の自転車縦断4000キロの感想面白かった！！ もともと冒険家というわけでもない（といってもトライアスロンまでこなしているスポーツマンなのだけど）エリートサラリーマンの著者が、40歳になったとき、息子や娘の成長を第一に考える人生を送りたいと思い、そのための一歩の行動が、８歳の息子と自転車で日本縦断の旅をするというもの。原題は「RISING SON」ということで、まさに息子の成長と、著者自身の人生折り返し地点での人生を考え直した旅行記。
読了日：4月24日 著者：チャールズ・R.スコット
恋形見 (文芸書)の感想さらさら読めて面白いんだけど、ちょっと最後のオチが強引すぎるような。女が表舞台に立つことがよしとされなかった時代に、自分の能力でビジネスを伸ばした女性の一代記。
読了日：4月26日 著者：山口恵以子
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