SSブログ

「めぐり逢わせのお弁当」(おうちで) [映画]

連休4日目〜。今日は夫は午後から持ち帰り仕事をするといって図書館へ行ってしまいました。
わたしは編み物したり録画したテレビ観たり。そろそろ夕飯の買い物にも行かないとな・・・。

めぐり逢わせのお弁当 DVD

めぐり逢わせのお弁当 DVD

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD








歌わない、踊らないインド映画です。

舞台はインドのムンバイ。ムンバイにはダッパーワーラーという職業があり、毎日毎日家庭からお弁当を集めて職場に届けるというシステムがあります。1日に20万個近いお弁当を集めて配達するというのだから驚きですよね。もうずいぶん前に、テレビで紹介されているのを見て驚きましたが、この映画はまさにそのお弁当が誤配されたら・・・というところから始まる、切ないラブストーリーです。

このお弁当配達、どういうシステムなのかはよくわかりませんがローテクで600万個に1個しか誤配が起きないんだとか・・・。作品中、主人公の主婦イラが配達人に「間違えたところにお弁当が届いている」と抗議したら配達人は「全体にそういうことはない、ハーバードの教授が調査に来て驚いていた」みたいなことを滔々と述べていたくらいですから。

さて、ムンバイ郊外に住むイラは小学校低学年の娘と夫との3人暮らし。夫は仕事の多忙を言い訳に家庭を顧みない。イラは腕によりをかけたお弁当で夫の心を取り戻そうとするのだが、そのお弁当が早期退職を控えた初老のサラリーマン、サージャンのもとに届いたことからふたりの交流が始まります。

お弁当箱に短いメモを入れることから始まったまさに文通!
文字だけで続く交流。

夫はどうも仕事と偽って浮気してるみたいだし、イラの両親は年老いて金銭的にも困窮して来ている。
孤独を募らせていくイラ。
一方サージャンはだいぶ前に妻と死別し、仕事と職場の往復のみ。職場では仕事はできるけど偏屈な人として通っている。ちなみにサージャンは家の近くの食堂にに頼んでお弁当を届けてもらっていた様子。お弁当を作ってくれる人がいないから。
サージャンはイラのお弁当を食べるうちに、部下の面倒をみるようになったりと少しずつ変化していく。
そしてイラとサージャンは手紙を通して心を通い合わせていくのですが・・・。

さて、ふたりはどうなるのか。ハッピーエンドか、そのままイラはもとの暮らしを続けるのか。
結末は提示されません。見る人に委ねるタイプのエンディング。

一度も顔を合わせたことのないふたりが、新しい暮らしを始めることができるのか。
もしこれがアメリカだったらアリなのかもしれないけど、これインドだからなぁ。。。というのがわたしの感想。
なかなか普通の専業主婦が夫を捨てて別の男の元へ走るのは難しいのじゃないかな。
サージャンとのやり取りを心にしまってこれまでの暮らしを生きていくというのが、イラの選択なのではないかとわたしは感じました。切ないし、やるせないけど。ほんとは自分自身の人生を生きて欲しいけど。

ままならないのが人生。
そんなことを感じました。



nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 2

ミホ

わたしはもうちょっと楽観的な結末を想像していました(笑)。
型を破って、人生を自分で選択する、インド女性の自由化みたいなものを促してるのかなぁなんて、連想してました。やっぱり見る人によって色々ですね♪
それにしても、あの配達システムはどうなっているのか不思議です。クロネコヤマトもびっくりですよね(笑)。


by ミホ (2015-09-28 19:06) 

カオリ

>ミホさま
実はわたしも観終わった直後はハッピーな結末を思い浮かべていたのですが、先日読んだ「インドクリスタル」という小説のことなどを思い出してしまい、アンハッピーな方に気持ちが傾いてしまったのでした。
お弁当配達、インドの神秘?なのかしら〜なんて思います(笑) nice!ありがとうございます。
by カオリ (2015-09-30 21:46) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。