「キッド」ダン・サヴェージ(みすず書房) [本]
今朝の地震、東京でもかなり揺れましたが、東北のみなさま、ご心配だったと思います。
これでおさまってくれること、祈るばかりです。
しかも明日から寒気が強くなるんですよね。東京でも雪になるとかならないとか・・・。
ドキドキ
翻訳物なので、読むのに時間がかかりました。
副題が「僕と彼氏はいかにして赤ちゃんを授かったか」
原著は1999年にアメリカで発売されてます。コラムニストのダンと書店員のテリーのカップルが養子縁組で息子を授かるまでのエッセイ。
最初、20世紀おわりの話だと思っていなかったので、アメリカって同性婚も認められているし、ゲイやレズビアンが子供を持つってそれほど珍しいことなのではないか?と思いつつ読んでいたのですが、途中で、結構古い話なのだと気がつきました。
それでもまだ20年は経っていないわけで・・・。社会のあり方というか、人々の認識とか偏見とかって結構変わるんだなと思ったり(そういう流れに対する反動が、トランプ大統領誕生なんだろうけど)。
日本ではまだまだですけどね。
ちなみに本書でダンはテリーと結婚するつもりはない(もちろんパパ&パパとして息子を一緒に育てていく覚悟だけど)と書いていますが、その後、法的に結婚したらしく、来年その顛末について書かれたエッセイも翻訳予定だそうです。もう彼らの息子(DJ)は17歳。どんな少年になってるんでしょうか。
2004年だったか、2005年だったか、ロサンゼルスのビバリーヒルズでゲイのカップルがベビーカー押しながら散歩してるのを見て、「おお、アメリカだー」と思った記憶があります。西海岸だしね。けれどあの時に赤ん坊を連れ知恵他彼らもいろいろ大変だったんだろうなと思った次第。
下ネタ満載なので、電車で読むのは少々はばかられましたが(笑)、続編も読んでみたいなと思ってます。
ダンとテリーはゲイであることを理由にいじめられ、自殺してしまった15歳の少年のニュースを機に「It gets better」という活動を立ち上げたそうです。
youtubeでのふたりからのメッセージはLGBTの少年少女でなくとも、いじめられつらい日々を送っている全ての少年少女にひびくのではないでしょうか。
途中、息子のDJとの写真もでてきます。すごーく可愛い。
2016-11-22 23:51
nice!(2)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0