「マチネの終わりに」(映画館で) [映画]
寒い、あったかい、寒い、あったかい、寒い・・・1日おきで気温の変化が激しいですね。
先日、観に行ってきました、「マチネの終わりに」
平野啓一郎さんの原作を読んで、いたく感動したので映画化されると知った時から「観に行こう!」と思っていはいたものの、な〜んか地雷踏んじゃうような気もして、グズグズしてたら公開からはや1ヶ月。これは行くしかないと思い、47歳の最後の日に、どういうストーリーかも知らない夫をお供に行ってきました。
レイトショーは半分くらいは席が埋まっていて、意外・・・(失礼)
東京、パリ、ニューヨークを舞台に音楽家とジャーナリストの愛の物語を描いた芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラー小説を福山雅治、石田ゆり子主演で映画化。パリでの公演を終えた世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史は、パリの通信社に勤務するジャーナリストの小峰洋子と出会う。2人は出会った瞬間から惹かれ合い、心を通わせていくが、洋子には婚約者である新藤の存在があった。そのことを知りながらも、自身の思いを抑えきれない蒔野は洋子へ愛を告げる。しかし、40代の2人をとりまくさまざまな現実を前に、蒔野と洋子の思いはすれ違っていく……。(映画.com)
ネタバレありなので、たたみます。
主人公が世界的なギタリスト、ということで、まず音楽が素敵です。
福山雅治、猛練習したんだろうな〜と思いました。クラシックギターですからね。
そして、東京、パリ、NYをまたにかけて恋に落ちたふたり。映像が素敵でうっとりしました。
パリの街角のカフェで蒔野が洋子を口説くシーン、かなり理屈っぽく強引なわけですが、それもパリの風景をバックにしているおかげで美しく、なんだか不思議な説得力があります。
原作の雰囲気をうまくだしてるわねと思いつつ、よしよしと観ていた(←偉そう)のですけど、後半、ありゃリャな展開に・・・。原作読んだのももう3年前なので細部を覚えてなかったんですよ。あれ、原作とラストが違うパターンなの??と思いつつ、セントラルパークで再開したふたりはこの先・・・というところで終了。
むむむ、ラストはいいけど、もやもやするぞーーーー
夫も同じ感想だったようで、「途中まではいい感じだったのに・・・」とブツブツ言っておりました。最近ゆり子様の存在が気になる(ファンとかそういうのではなく、彼女の女優としての立ち位置、とかあの年齢を超越した透明感みたいなものがなんなのか、と思案してるらしいです)らしく、「ゆり子のことが少しわかった気がする」という謎の感想を残していました。
帰ってから原作をざざざっとめくってみたのですが、大筋はやっぱり同じでした。
もちろんディテールは違うわけだけど。
ただ、私たちがものすごく違和感を感じた、蒔野がマネージャーだった早苗と結婚した経緯みたいなのが、映画ではざばっと端折られていたんですよ。蒔野と洋子が早苗の策略によりすれ違い別れてしまった日から「4年後」、というテロップの後、蒔野と早苗が結婚してて「ええーーー???」というね。
ここはもうちょっと、説明欲しかったですよ。
まぁ、ここを除けば、心配していたような地雷映画でもなく、素敵な大人のラブストーリーでした。
あとはつらつらとどうでもいい感想を・・・
・石田ゆり子は海外生活の長いパリで働くジャーナリストには見えない・・・。
・福山ゆり子のカップルはうっとりするようなな組み合わせでしたが、私の脳内の蒔野と洋子には5歳ずつくらい年取りすぎなかんじ・・・。
・伊勢谷友介は今日本でゲス男を演じさせるとナンバーワンかもしれない・・・
・ふたりが早苗の策略ですれ違う舞台となった大崎のバスターミナルは、作中の設定年代にはまだなかったと思う、たぶん。
・蒔野のスランプの理由がいまいち不明
・舞台に立つ蒔野がオールバックにしているのがなんか違和感。福山がカッコ悪く見える髪型でした。。。
概ね満足で、サントラ欲しいなと思いましたです。
そして原作読み直してみようっと。
リアル美魔女、石田ゆり子。
私とほとんど同じ歳くらいだと思うのですが...不思議です。
by YAP (2019-12-16 19:04)
>YAPさま
ほんとゆり子は存在自体が不思議ですね。
自然体なのがやっぱりいいんでしょうか・・・
by カオリ (2019-12-29 00:49)